福島県教育センター所報ふくしま No.54(S56/1981.12) -028/034page

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研究実践校紹介

「ゆとりある充実した学校生括を実現するためには、
  教育課程の編成等においてどのように工夫をしたらよいか。
───昭和54・55年度 文部省 中学校教育課程研究指定校
喜多方市立第二中学校

  はじめに
 本校は、昭和54・55年度の2年間文部省より、中学校教育課程の研究指定を受け、「教育課程の基準の改訂の趣旨を学校教育全般においてどのように生かすか」をねらって、教育課程一般・社会・数学・理科の4分野について、それぞれ研究主題をかかげ研究を進めてきた。
 その内容については、昭和55年10月22日本校において公開したところであるが、ここでは、紙面の都合で教育課程一般の分野における研究の概要および成果についてのみ記載することにした。

1、研究主題
 標記のとおり

2、主題設定の理由
 学校教育の現状は、ともすると画一的な指導に偏りがちで教えることに重点をおきすぎ「自分の力で解決を図る」という面では不十分でありがちである。 本校においても例外ではなく、生徒は、問題を見つめ判断し、理解して行動するという主体的に問題を追求する姿はあまり見られをかった。
 学校で習得した知識や技能を卒業後の社会で、役立つような質的改善をねらって生徒ひとりひとりがその場において気力に満ち、生き生きと学び主体的横極的に行動できるようを学校生括をすごさせるために、本主題をかかげることにした。

3、研究仮説
 現在の学校生活の実際や生徒の学習負担の実態を考慮し、各教科等の教材の精選や授業内容の改善をはかり、学校生括全般にわたって、教育課程の基準の改善の基本方針のもとに、創意工夫をこらすことによって、ゆとりあるしかも充実した教育課程の編成ができるものと考える。

4、研究の組織
 研究の指定をうけて、十分機能しうる研究組織づくりが大切であり、校務分掌との関連を図りながら次のようにした。


研究の組織

5、「ゆとりと充実」のとらえ方と研究項目
「ゆとりと充実」に対する論議は、近年流行語ともいえるほどであるが、本校では、学校生活にゆとりをもたせ、生徒ひとりひとりがのびのびと学習して、充実感を味わいをがら楽しく、しかもリズム感にあふれる学校生活をすごさせることにあると定義づけた。
 ゆとりある学校生活とは、教科の削減時数による創意工夫だけではない。学校生括全般において長期的な展望のもとで年間あるいは、月や週、または毎時間の授業の中でも「ゆとりと充実」を考えなければならない。そこで、次の事項に視点をあて研究を進めてきたのである。


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