福島県教育センター所報ふくしま No.59(S57/1982.12) -003/038page

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じめクラス分けし,利用者はどのジョブクラスを使用するのかをジョブ制御文で指定する。
 つぎに,ジョブに必要な入出力装置や磁気ディスク装置上のスペース割り当てを行い,指定された処理プログラムを主記憶上にロードする。
 これで処理プログラムが実行され,入出力要求があれば,磁気ディスク上のスプールデータセットを使用して入出力が行われる。また,処理プログラム実行についてのオペレータヘのメッセージもスプールデータセット上に出力される。

図3 ジョブの流れの概念図          

図3  ジョブの流れの概念図

    

 処理プログラムの実行が終了すると,それまで割り当てられていた入出力装置が解放され,つぎの出力制御処理を受けるため,出力制御キューに登録される。これらの終了に関する処理はターミネータによって行われる。
(4)出力制御処理
 出力制御キューに登録されたジョブは,出力クラスごとにグループ化され,ジョブの優先順位にもとづいて出力優先順位が割り当てられ,出力キューヘ登録される。
 なお,出力クラスは,システム初期設定時に出力装置の種別,出力量,印刷用紙の形式などを基準にしていくつかのクラスに分けて定義され,利用者は,どの出力クラスを利用するのかをジョブ制御文で指定する。
(5)ジョブの出力
 スプールデータセット上にある出力データ(ジョブの実行結果)は,ライターと呼ばれる出力書き出しプログラムによって出力される。
 ライターは,出力キューに登録されたジョブを出力クラスごとの優先順位にしたがって取り出し,スプールデータセット上の出力データを指定された装置に出力する。その後,つぎのパージ処理を行うため,ジョブをパージキューに登録する。
(6)パージ処理
 ジョブに関するすべての処理が完了した時点で,ジョブに与えられたすべての資源を解放する。(ジョブが使用した各種のキューからの削除,スプールデータセットのスペースの解放など)
 以上,六つの処理段階を図3,ジョブの流れの概念図にまとめて図示した。およその流れをつかんでいただきたい。


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