福島県教育センター所報ふくしま No.59(S57/1982.12) -031/038page
(2)教師の助言回数及び時間は,やや多くなっている。内容は,進行に関する指示が7回で,会の運営が円滑に行われなかったことを示している。計画委員会での指導の不徹底が,問題として残された。
(3)司会者は,教師の指示により積極的に進行した。しかし,司会者の発言比率が162.3%になったことは,司会者主導型の話し合いであり,司会者の運営技術の向上に努力する必要がある。発言内容別回数(1)
角度 深度 進度 形式 児童 22 6 5 28 司会 75 7 6 11 <考 察>
学級会活動における話し合いの活動を構成する要素として,教師の助言・指導,話し合いの技術司会の運営技術,議題の適否,児童の態勢の5項目が挙げられる。これらをささえるものとして,学級づくりと実践活動がある。本校では,話し合い活動を活発にするために,話型を窓口として研究を進めてきた。その結果,話し合いの技術が身につき,活発な話し合いが展開されるようになった。しかし,児童の話し合いに取り組む態勢(集団の一員としての自覚など)が悪く,真に深まりのある話し合いの活動になっていない。
教師の助言・指導における本校の基本的な考え方は.低学年は「寄り添い」中学年は「導き」高学年は「突き離し」である。グラフは,中学年が最も悪くなっている。これは,低学年から高学年への移行期の助言・指導の難しさが如実に現われている。(2) 教科における話し合い
児童の話し合いが不活発なのは,話し合いの仕方が身についていないからだと考え,低・中・高学年別の話型,ハンドサインなど話し合いの約束を決め.話し合いの訓練計画を作成し,日常の授業で随時指導した。
1 基本的な話型<例>3、4年生