福島県教育センター所報ふくしま No.75(S61/1986.2) -018/038page
オ、指導過程の研究
2 検証授業計画
ア、単元名 「方程式」
イ、指導計画 (総時数 14時間)
1.準備テスト・事前テスト・・・・・・・・・・1
2.方程式・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
3.方程式の解法・・・・・・・・・・・・・・・・9
(1)等式の性質----------------------------(1)
(2)等式の性質と方程式の解き方-------------(1)
(3)1次方程式の解き方---------------------(5)
1.移項を用いた方程式の解き方--------1
2.ax+b=cx+dの形の方程式の解き方--1
3.かっこのある方程式の解き方---------1本時
4.小数をふくむ方程式の解き方---------1
5.分数をふくむ方程式の解き方---------1
4.問題練習・事後テスト・・・・・・・・・・・・2
ウ、本時の指導
(ア)題材 1次方程式の解き方
(イ)本時のねらい
かっこのある1次方程式を,分配法則を使ってかっこをはずして,解くことができるようにさせる。
(ウ)指導過程
(2)検証と考察
段階 学習内容・活動 時間 指導上の留意点◎仮説との関連 課題把握 1.前時の学習内容について復習する
●X+3=6−2x
・移項
・同類項の計算
・等式の性質(4)
2.本時の課題を確認する
5 ●移項のしかたを確めながらすすめる
◎前時の「自己評価票」の結果を参考にし下位の生徒を指名する
●ノートにきちんと書かせ課題をいっそう明確にさせる
解決の見通し・課題の解決 3.本時の課題の見通しをたて,解く
●2(x+1)=x+5
(1)解法手順を考える
(2)問題を解く
(3)解き方を発表する
4.類似問題を解き.手順を確認する
●3(x−5)=5x+1
●4(x+3)=7x−9
5.練習問題を解き,どこがつまずいているのか自己評価する
●4(x+2)=10
●5(x−3)=2x+3
20 ●かっこをはずすと.既習の方程式となることに気付かせたい
●まちがいは指摘しあうようにさせる
●分配法則の適用にあたっては,特にかっこをはずす時.符号に注意する
●一斉に解き方を確認しながらすすめる
◎各自のつまずき.到達度を明らかにして、自己評価票に記入さていく
強化 6..練習問麗の到達度により,学習プリントで.コ一ス別学習をする
・2問正解・・・Cコース
・1問正解・・・Bコース
・0問正解・・・Aコース
15 ◎コース別学習で,個に応じた学習をさせることにより,解決に習熟させ学力の定着を図りたい
●A、Bコースでは.はじめに補充問題を解かせ,つまずきを解消させるようにする
●机間巡視をし,個別指導をする。
まとめ 7.本時のまとめをする
(1)確認テストの問題を解く
●2(x+3)=x+8
●3(x−2)=6−x
(2)かっこのある方程式の解法手順を再確認する
8.自己評価をする
・学習態度・理解度・確認テストの結果
9.次時の課題を知る
10 ●本時のねらいが達成できたか確認させる
◎基本的な問題を出題し一人一人の生徒に成就感を味わわせたい
●下位の生徒に解法手順を発表させ,まとめをする
◎自己評価票に記入させ本時の学習態度をふり返らせるとともに,次時の学習意欲をかん起させたい
1 検証の観点
ア、毎時間自己評価を行うことによって, 自己のつまずきがわかり,また,学習態度を反省し,意欲的に学習にとりくむようになったか。
イ、学習プリントで個に応じたコース別学習をすることによって.意欲的に学習にとりくむようになったか。
ウ、学習内容を理解し,学力が定着したか。
2 授業の考察
ア、課題が容易であったので,課題解決の見通しは簡単に立てられた。