福島県教育センター所報ふくしま No.75(S61/1986.2) -027/038page
C、とのさまがえる,雨がえる,がまがえる,もりあおがえるがいます
C、かえるは,ピョンピョンとはねます
C、かえるの足には,きゅうばんがあります
C、きゅうばんじゃなくて,水かきだよ
C、かえるは,冬の間は,土の中で冬眠します
C、ふつうのかえるは,田んぼや水たまりにたまごをうむけど,もりあおがえるは,木のところにたまごをうみます
などと,次々と思いめぐらしている。そこで、「くらし」の語の意味について目を向けさせた。
T、かえるのくらし」の「くらし」ってどんなことでしょう
C、かえるのくらしって,生活のことです
C、かえるが生まれてから死ぬまでのことです
C、やっぱりかえるの一生のことだと思う
C、おたまじゃくしからかえるになるまでのことだと思います
子どもたちは,持っている知識をふるに出し合って生き生きとしてきた。
「たんぽぽのちえ」でも同じ方法で.「たんぽぽ」について知っていることを書かせた。
「たんぽぽ」とだけ板書すると.子どもたちは,「たんぽぽ,知っている」「黄色い花が咲くよ。」
「たんぽぽぶえ作れるよ。」
「くきをおると白いいきがでてくる。」
「はっぱは,ぎざぎざしている。」
と,知っていることをわいわい言いながら,自分の生活経験に結びつけて.ノートに絵や文で書いていった。自分だけが,知っているんだという自信あふれる態度で生き生きとしている。
A子は,1年生で学習した,「花いっぱいになあれ」を思い出したようである。
わた毛になってとんでいくところが,「花いっぱいになあれ」のふうせんにたねをつけてとばした様子に似ていると想像したようである。
生活経験や既習の経験を生かしながら,楽しく学習に入ることができた。
− A子のノート ー
教材「手のしごと」でも同じように話し合う
T、「手のしどと」どんなことをするんでしょう
C、手で何かすることでしょう。はたらくこと
C、会社に行って手ではたらくこと
C、手のはたらきだよ
T、「手のはたらき」どんなことかな。作文してみましょう
子どもたちは,自分の手を見つめたり.開いたりにぎったりしながら,楽しそうに書いていった。
T男とK子は,次のような作文を書いた。
<T男の作文>
手は,いろいろなはたらきをします。えんぴつを持ったりします。手であそぶこともできます。木をおることもできます。
手は,いろいろなはたらきをしているんだなあと思いました。
ぼくは,手をだいじにしなくてはと思いました。
<K子の作文>
手のはたらきとは,どんなはたらきをするのでしょう。そのはたらきをみてみましょう。
たとえば,けしゴムをもったりするのも手のはたらきの一つです。にもつをもってはこんだりしていくのもそうです。
このように,手のはたらきは、いろいろなはたらきをします。