福島県教育センター所報ふくしま No.75(S61/1986.2) -029/038page

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C わた毛に風がよくあたってたねをとおくまでとばすことができるからです。と書いてあるところの,「〜からです。」とわけをいっている文でもわかります。 

 動作化を通して,楽しく主体的に取り組んでいきながら,文末表現に着目し,事実と原因を表す文や語句の意味を確かにしていくことができた。

(3)自ら学習をふりかえることのできるノート作り

 自分の力で読み進めていくには,自己の学習の成果を確かめたり,修正したり,再考したりしなければならない。その手がかりとして,子ども一人一人のノート作りの工夫が大切になってくる。
 2年生の学習では,順序を示すことばや指示語接続語に気をつけて内容を読みとっていくことが大切である。
 そこで,センテンスカードを活用させ,主体的な学習へと導き,ねらいの達成と効果的なノート作りに力を入れさせた。
 順序を表す言葉は,ピンク色のカード,説明している文章は,青色のカード,理由を述べている文章は,黄色のカードというように色別のセンテンスカードに,叙述にそって正しく読みとったことを視写させ,順序に気をつけさせながら,ノートにカードをはらせるようにした。ただカードをはりつけるだけでは,楽しさのある学習にならないので,さし絵にあう叙述のカードをはるように工夫させていった。
 参考教材「かえるのくらし」で,センテンスカード作りの工夫にとりくませた結果,「たんぽぽのちえ」や「手のしごと」では,それが,マニュアルとなって主体的に,楽しいノート作りに取り組めるようになっていった。
 このようなノート作りは,文学教材の学習にも生かされるようになった。
 「たんぽぽのちえ」の単元全体を通して,ノート作りに励んだ0子のノートは,次のようである。0子は,抽出児B程度である。

−O子のノート−
O子のノート


(4)学習をふりかえることのできる自己評価

 毎日の国語の授業で,次のような項目で自己評価を行うことにより,自分の学習ぶりをふりかえることができるようにした。
 毎時の自己評価(反省)は,子ども自らが.何点ぐらいだと点をつけるのではなく、学習のしか

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