福島県教育センター所報ふくしま No.78(S61/1986.10) -021/038page

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ア 教育目標の必要性 <図1>
図1

イ 教育目標が必要である理由(図1で3,4と答えた職員)く図2>
図2

ウ 教育目標を日々の教育活動に生かしているか。<図3>
図3

エ 特に,どのような場で生かしているか。(図3で,2,3と答えた職員)<図4>
図4

オ 教育目標の理解の程度と理解のための手だての関連<図5>
図5

≪考察≫ 教育目標の必要性ア(図1)については,60%の職員が「大変必要」と答えており95%の職員が,その必要性を認めている。
 教育目標が必要な理由イ(図2)では,「目標なしに学校教育は行われない」が半数を占め「教育実践の指針となる」を選んだ職員は1人(5%)であった。これは,教育目標は必要であると考えていても,それが,抽象的な理解にとどまり,教育活動の具体的な実践の場にイメージ化されていないことを意味しているように思われる。
 このことは,ウ(図3),エ(図4)にも表われており,「教育目標を日々の教育実践に生かしている」のは,40%であり,「教育活動全体で生かしている」のは,20%にとどまっている。
 教育目標の理解の程度と理解のための手だての関連オ(図5)から,対教師については,「話し合いは何度か行ったが,具体的でなかった。」し,児童に対しても,「教育目標を掲示した」(65%)程度の対処しかしていなかった。このような取り組み方では,教育目標の実現ははかれないと考えている職員は大部分であると読みとれる。

2 児童の自己評価 (7月実施)
表1
教育目標 具体目標 到達率(%)
具体目標 教育目標
1.自ら考え,くふうする子ども 1.学習のきまりを守る 38.5 41.4
2.よく考えて学習する 42.5
3.よくなろうとくふうする 42.0
2.思いやりがありみんなと協力できる子ども 1.思いやりの気持ちを持って生活する 51.0 52.3
2.親切にしたり協力する 53.6
3.すすんで働き、ねばり強くやりぬく子ども 1.すすんで仕事をする 40.3 51.5
2.ねばり強くやりぬく 58.3
4.きまりを守り、健康で明るい子ども 1.きまりを守ろうと努める 38.3 48.4
2.健康安全に気をつけ生活する 51.4
3.明るい人間関係をつくろうとする 57.2

≪考察≫ 児童の教育目標に対する自己評価を到達率で概観すると「思いやりの気持」や「親切にしたり協力する」こと「明るい人間関係をつくる」「ねばり強くやり抜く」などは高率である。反対に,「きまりを守る」や「新しいものを考え出す」ことや「すすんで」物事を行う

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