福島県教育センター所報ふくしま No.84(S62/1987.12) -018/038page
範に関するものは、教師が心がけて言っているとする割合より、子どもが心に残る先生のことばとして、とらえている割合の方がはるかに多いことは意外である。
表3 先生にいわれたことばを印象強く残っているか
男子(人)% 女子(人)% 計 % 印象に残っている 59 41.5 57 41.9 116 41.7 残っていない 74 52.1 67 49.3 141 50.7 回答なし 9 6.3 12 8.8 21 7.6
(4) 教化(その2) 表2-4
- 先生にいわれたことで、よく実践しているもの(子ども)、よく言ったことばで、子どもが実践しているであろうと思うもの(教師)両者の順位が一致したものは1項目もない。また、各上位3項目についてみると、教師は、説諭、教訓的なもの。子どもは基本的生活習慣そのものをとらえている。
- 7自分のことは自分で(教師1位・生徒9位)人の立場も考えなさい(教師2位・生徒6位)目的をもって最後まで(教師3位・生徒10位以下)
子どもの実践順位は低いが、これらのことばは、かなり高い割合で心に残る先生のことばとしてとらえている。
頭で理解しても実践が伴なわない。理由として、親のみならず、教師も口では言うが子どもが最後まで、やり遂げるまで待つことなく手助けをして、子どもの真の成就感や感動・喜びの経験を奪っていることはないであろうか。