福島県教育センター所報ふくしま No.87(S63/1988.8) -032/038page

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教育センター教育資料・図書紹介


♦ コンピュータによる教育資料・図書検索の概要

 当教育センターでは教育資料・図書を昭和62年度から,コンピュータによる検索システムを開発し,例えば,各校の研究テーマに関する参考資料や関係図書を検索するなど,県下の先生方ご利用いただいております。

 この検索システムの概要を紹介します。

1.入力したデータの内容

 ご存じのように,コンピュータによる検索といっても,入力した以外のデータは出力されませんから,目的・スピード等を考慮して,次の内容をデータとして入力しています。

<教育資料>  表1
項目 資料名 発行機関名 著者名 分類1 県名 保管位置 検索番号
文字数 25文字 15文字 10文字 4文字 3文字 5文字 5文字
       表2
項目 分類2 主題名 著者名 検索番号
文字数 5文字 50文字 10文字 5文字

 教育資料には表1と表2の2つの表(テーブル名という)があります。

<教育図書>  表3
項目 検索番号 図書記号 書名 発行所名 保管位置
文字数 6文字 6文字 27文字 12文字 5文字

 これらのデータから,必要とする項目をいろいろと組み合わせて取り出したり,主題名に同一用語を含む教育資料を調べたりできます。

 また,  と( AND ), または( OR )などによって目的とする教育資料・図書の検索ができます。次にこれらの例を示します。

2.どのような検索ができるか

<1>  分 類

ο 教育資料については,「教育関係資料分類基準」によりました。この分類基準により,当センター発行の「件名目録」は分類されています。

ο 教育図書については,「 NDC (日本十進分類法)」によりました。

<2>  年(度)別による分類

 教育資料・図書は発行年(度)が重要なこともあり,ある年(度)の以前・以後に発行された教育資料・図書の要求に対応できるようにもなりました。

<3>  キーワードによる検索

 各項目毎に,その項目に含まれる「用語」について検索ができます。最新発行される教育資料・図書には,その内容の要旨を端的に表現する「キーワード」が付記されているものが多くなっています。しかし,このシステムでは利用効率等の点から,一般的なキーワードだけでなく次の例のように汎用的に活用できるよう考慮しました。

 < 例 >

ο 一般的なキーワード

 ・自己教育力 ・国際理解 ・研修 etc.

ο このシステムのキーワード

 ・ ができる ・ を高める ・ を育成する ・ を伸ばす etc.

 などの「動詞」の部分のことばでも検索できるようにしました。当然,一般的なキーワードによる検索も可能です。

<4>  <1> 〜<3> の応用

(i) 「AND」による検索

 例えば,「個性」について「算数」の分野での資料が必要なときは  〜 個性 AND 算数 などとして検索できます。

(ii)「OR」による検索

 コンピュータによる検索の原理は,文字等の比較により,等しいかどうかを調べるので,『コドモ』の表現でも「子ども」「子供」の2通りがあり,この文字を含む教育資料・図書を取り出すに


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