福島県教育センター所報ふくしま No.93(H01/1989.11) -029/038page
(2)仮説
「PERT手法」による「ネットワーク図」作成を理解させるには,生徒の興味関心のもてる身近な生活体験に沿った,模擬的ネットワーク図(Simu1ation)を導入し,その作成に要する試行過程を通して,専門分野への適用を図れば,学習内容の理解・定着化が図られるであろう。
3.計画 (1)方法 一群法(2)組織 個人研究
(3)対象 土木科3年(男子34名)
4.概要と考察
(1)研究の経過
1.検証授業計画
ア.単元名「工事の運営管理」総時数32時間 小単元「工程管理」9時間 イ.指導計画
a.工事の設計(2時間 )b.工事の計画(2時問) c.工事の管理(24時間)
e.工程管理(9時間)(検証授業3時問目検証授業II第4時間目)
f.事後テスト(1時間) g.意識し調査(1時問) h.品質管理(7時問)
i.把持テスト(1時間) j.安全衛生管理(6時問)
ウ.本時の指導 題材 「工程管理」
第3時間目 検証授業(I)
第4時間目 検証授業(II)
(2)検証と考察
1.授業の考察
ア.検証授業Iにおいて,題材が未知の分野でなく生活体験に根ざしているため,普段授業に集中できなかった生徒も興味関心を示し,質問や演習問題への積極的な取り組みがみられた。しかし,ネットワーク図が複雑になるにしたがい,追従ができず,もっと簡単で作業数の少ないものへの要望もだされた。
イ.検証授業IIにおいては,最早開始時刻最遅完了時刻の計算のため,計算嫌いった者が多く,取り組みに消極的な傾向がみられた。