福島県教育センター所報ふくしま No.94(H02/1990.2) -008/038page

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所員個人研究 _(高校国語)

主題単元による総合学習の在り方


一指導実践と教材化の工夫一

「総合」とは
(1)学習指導の内容が「表現」,「理解」の二領域と「言語事項」から成っていること。
(2)教材として「現代文」と「古典(古文・漢文)」を含むこと。の学習を通して,総合的な国語カを身につけさせることをねらいとする。普通,主題単元というと「現代文と古奥教材の総合」が考えられるが「表現と理解の関連指導」も大切なことは言うまでもない。(『新しい授業の工夫20選」より)

 これを図に示すと次のようになる。

【主題単元による総合学習の構造図】

 「総合学習」は,学習者の思考,認識の拡充・深化をはかるのに有効である。具体的に言えば,同一主題のもとで「古典」と「現代文」を読んだ場合には,歴史的視点に立って両者を比較して読めるので,日本文化,あるいは日本人のものの見方や考え方,感じ方の連続性(不易性)と非連続性(流行性)とを明らかにすることができる。言い換えれば,現代文・古文・漢文を主題単元の中で総合的に学習することによって,日本文化を過去から現在への連続としてとらえることができるばかりでなく,古典の学習を生き生きと蘇らせることにもつながると判断されるのである。このことを図式化すれば,次のようになる。

総合的学習の図式
3.主題単元による総合学習の指導実践

 (1)総合学習の指導実践の経緯


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