福島県教育センター所報ふくしま No.98(H03/1991.2) -025/038page

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研修者研究報告

研修意欲を高め、授業の充実を図る校内研修の運営改善

沢田小学校教頭   室 井 君 男

1 研究の趣旨

 校内における共同研修は、教師一人一人の研修意欲に支えられた実践研究として進められ、その研修意欲および成果が日々の授業に生きてはたらくことによって授業を充実させ、ひいては教育目標の具現に結びついていくものでなくてはならない。しかし、研究推進の過程における反省や研修の進め方に関する意識調査の結果、次のような問題点が明らかになってきた。

 ○ 研究全体の中における自分の教科の研究や日々の実践の位置づけがはっきりしないため、研究の見通しが持てず研修意欲の盛り上がりに欠ける。

 ○ 何を、どういった手だてで解決するのかという点が明確にされた授業研究の在り方になっていないため、その手法や成果が日々の授業に生かされる研究になっていない。

 こうした問題は、次のような点に起因しているものと思われる。

 ○ 全体協議会と教科別研究の関連を図るための手だてに甘さがある。

 ○ 共通理解を図れるような組織的、計画的な運営になっていない。

 ○ 日々の授業実践に生かせるような授業研究の手法になっていない。

 そこで、研究推進の立場にある者として教師一人一人が意欲を持って校内研修に臨めるようにするための共同研究の運営改善を図り、ひいては、一人一人の日々の授業実践に結びつく生きた研修にしていくための方策を工夫していく必要があると考え本主題を設定した。


2 研究の見通し

 研究の成果や共通の課題を明確にするための全体授業研究の機会を設定するとともに、授業研究のための指導案を工夫し、検証の観点と検証の方法を指導過程に位置づけた授業研究の在り方を工夫していけば、研修に対する共通理解が深まって意欲的に研修に臨むことができるようになるとともに、日々の授業実践に結びつく生きた研修になっていくであろう。


3 研究の方法と対象

(1) 研究の方法

 1. 一群法による実践的研究

 2. 共同研修に関する文献研究

 3. 諸調査(第一次意識調査)

        (第二次意識調査)

 4. 研修だよりの工夫と校内研修運営改善策の検討、実践

 5. 指導案の工夫と検証の観点、方法


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