福島県教育センター所報ふくしま No.98(H03/1991.2) -027/038page

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画1


(2) 研究の考察

 1. 意識の変容

 ア 事前調査と事後調査の比較と結果

調査 あなたは、研究主題を意識して日々の授業に取り組んでいますか。
画2


調査 研究を推進するうえで問題になることや困っていることがあったら次の中から選んでください。(複数選択可)
画3


 イ 日々の授業に対する反映調査

 ○ 研究主題を意識した日々の授業への取り組み………………12/27人

 ○ 授業仮説の設定と検証の手法を取り入れた日々の授業……18/27人

 ウ 考 察

 事前調査と事後調査による意識の変容を比較してみると、研究主題を追究していく一員として、共通の意識を持って研究に携わろうとする意識が強くなっており、共同研究に対する意欲が高まりつつあることを伺い知ることができる。また、自由記述による意識調査からは、個々の教師それぞれが研修で体得した仮説―検証の手法を生かし日常の自己の授業を科学的な目で見直し、具体的な授業仮説を設定して授業の改善を図っていこうとするようになってきていることも分かる。

 2. 研究の見通しについての考察

 ○ 全体授業研究を計画的に設定したことは、研究内容の具体的な理解や共通理解を図る上で効果があった。

 ○ 研修だよりの発行は、研究の流れやその成果や課題、手法を共有化し、研修意欲を高めるのに役立った。

 ○ 授業仮説を設定し、検証の観点と方法を指導過程に位置付けた指導案による授業研究の推進は、研究と日々の授業とを関連づけ、日々の授業に対する意識を変え、授業改善のための手法を提供する点で効果的であった。


6 今後の課題

 ○ 全体としての成果はあがったが、個が埋もれない研究体制の工夫をしていく。

 ○ 経験差、年令差を生かし、年令構成を効果的に生かす工夫をする。


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