福島県教育センター所報ふくしま No.98(H03/1991.2) -030/038page

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2. 作品(口語訳)の変容

≪例1≫

はじめの直訳
はじめの直訳


グループの口語訳 ↓
グループの口語訳


各自の口語訳 ↓
各自の口語訳


≪例2≫

はじめの直訳
はじめの直訳


グループの口語訳 ↓
グループの口語訳


各自の口語訳 ↓
各自の口語訳


※ 中段の波線部は、変容の見られる部分

 テストの結果、意識の変容等―(省略)

3. 結果の考察

ア. テストの結果より

 古語の意味や、古典文法は、苦手としていることがわかる。全体として、事前より事後が伸びており、把握率が87%なので、良好な結果といえる。

イ. 口語訳の変容(左側参照)

ウ. 意識の変容

 波及効果としてのグループ内の助け合い学習があり、学習意欲の向上や均質化が見られた。

エ. 授業の感想より

 次の文は、一連の授業が「たいへん良かった」と思っている生徒が書いたものである。

 前回までの授業より、やはり今回やった授業の方が、良かったと思います。1時間ごとに決められた事をやり、その時間内で終らせなかった時は、家でもやりました。グループでやるのも、なかなかだと思います。でも、グループで分担してやるよりも、個人的に各自でやった方が、やりやすかったです。先生の言っていることを理解できずに、かんちがいしてやってしまった時もありましたが、先生が一生懸命授業を進めようとしている気持ちに、私はこたえることができたと思います。

(3) 結論

 1. テストの結果や口語訳、授業の感想などから、仮説は有効であったと判断することができる。特にグループ内における話し合いの効果は十分であった。

 2. 古典文法への抵抗は、かなり大きい。


4. 反省と問題点

(1) 1、2年の適切な時期に、易しい教材を用いて実施すればより良い効果が期待できる。

(2) 「時間的にゆとりのある計画」という点に、もっと意を用いるべきである。


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