福島県教育センター所報ふくしま No.100(H03/1991.8) -020/038page

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センターだより

学習指導部の紹介

学習指導部

 平成元年3月の学習指導要領の告示に伴い,新体系による研修がスタートしてから3年目になりました。高等学校初任者研修も試行から実施に移され,基本研修は,初任者研修・経験者研修I・経験者研修II,そして,小・中・高と系統的な研修体系が整いました。また,本年度の実施計画に際し,昨年度には,専門研修も含めて,内容の見直しも行いました。
 教育センターの研修事業にかかわる庶務は学習指導部を中心にすすめていますが,7月中旬まで依頼や通知に追われました。しかし,安堵も束の間,すぐに次年度の準備に取り掛からなければなりません・とはいえ,当センターの各種の講座は,早いものは5月下旬から実施しています。
 基本研修の各講座には,学習指導部はすべてかかわってきます。今年から,小学校の講座に生活科を開設しましたので,お役に立てればと思っています。専門研修にも新しい講座ができました。高等学校芸術実技講座は,これまで音楽と美術・工芸のみ行ってきましたが,書道関係もという要望に応えて,美術・工芸とローテーションで3年に1回開設することにしました。
 また,英語科では新型のLL機器を導入し,高等学校の英語担当者と英語指導助手(AET)を対象にオーラル・コミュニケーション講座を開設しました。新学習指導要領に対応するもので,「聞くこと」「話すこと」を重視した内容になっています。AETも研修者として2泊3日寝食を共にします。国際理解・文化理解のテーマも組まれ,この研修が学習指導に生かされることを期待しています。11月にも第2班が実施されますが,次の写真は,6月の第1班の講座の1コマです。
研修講座の1コマ
 プロジェクト研究は,「基礎・基本の定着と個性の伸長」を主題にすすめてきましたが,今年は5年次のまとめに入っています。実践教科は小学校体育科で,器械運動の中の跳び箱とマット運動を連動させ,主運動2つによる展開を試みています。
 学習指導部が関係するほとんどの教科等で実践することになる本研究の成果は,総論も含めて研究紀要にまとめ,また,教育研究発表大会でも発表しますので,学習指導法の改善にお役に立てばと思います。


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