福島県教育センター所報ふくしま No.100(H03/1991.8) -030/038page

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研修者研究報告

AETとのティーム・ティーチングを通して、
進んで英語を話そうとする意欲を育てる指導

檜枝岐村立檜枝岐中学校教頭   飯 塚 義 男

1. 研究の趣旨
(1)研究の動機とねらい
 国際化の進展にともない、英語を話す能力の育成が一層重視されるようになった。英語指導助手(AET)導入のねらいもここにある。
 本校にも、AETが毎月訪れ、ティーム・ティーチングを実施している。ティーム・ティーチングの時間は、主として英語を「聞く力」と「話す力」の向上をめざして指導してきたが、「話す力」に関しては、まだまだ期待している程の向上は見られない。その原因としては、意識調査の結果からもわかる通り、英語を話すことに苦手意識を持っており、「間違うと恥ずかしい」等の理由で、積極的に英語を話す努力をしていないがらだと思われる。また、教師側の指導の仕方にもその原因があると考えられる。
 しかし、意識調査の結果が示す通り、生徒にとって、ティーム・ティーチングはふだんの授業に比べれば、楽しく積極的に取り組める時間となっているので、ティーム・ティーチングを改善し、英語を話すことに積極的に取り組めるような手だてを講じることによって、「話す力」を向上させることができると思われる。
 以上のことから、ティーム・ティーチングを通して、進んで英語を話そうとする意欲を育てる授業実践を試みようと本主題を設定した。
<英語学習に関する意識調査結果> 2年生(31名)

(2)問題点
1.英語を話せるようになりたいと思っているのに、話すことにちゅうちょしている。(生徒側)
2.ティーム・ティーチングの実践と研究が不足しており、話そうとする意欲を十分に引き出せない。(教師側)
(3)原因
<生徒側>
1.誤りをおそれるあまり、英語を話すことに消極的になっている。
2.話すのに必要な語句や表現が定着していない。


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