福島県教育センター所報ふくしま No.100(H03/1991.8) -033/038page

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研修者研究報告

生徒の進路意識の高揚を図る進路指導部の働きかけ
ー学年・HR担任との連携を通してー

福島県立盲学校教頭   佐々木 克 己

1.はじめに
 昨年、棚倉高校の進路指導主事として、生徒一人一人がそれぞれの進路目標を確実に達成できるように指導・援助することは進路指導部としての重要な働きであると考え、学校経営部の先生方をはじめとして、校長、教頭、関係諸先生方のご指導とご協力を得ながら、本研究の実践に取り組んだ。

2.研究の趣旨
 保護者や地域から大学等への進学率の向上を大きく期待されながらも、現状は入学当初70%以上の進学希望者が、学年の進行とともに自己の目標をレベルダウンしていく傾向にある。大学入試等でも基礎学力不足のため不合格となり当初の進学希望を変更せざるを得ないケースが目立っている。
 そこで、進路指導部として、特に次の点に配慮し、生徒の個性や能力を十分に引き出す指導に努める必要があると思われる。

1.生徒の進路意識を高揚させ、早期に進路目標ができるよう指導・援助を行う。2.生徒の基礎学力を向上させ、生徒自らが進路目標達成への取り組みができるよう指導・援助を行う。

3.研究の見通し
 進路指導において、進路指導部と学年・HR担任とが連携を深めながら進路ガイダンスや個別進路相談等の働きかけを行えば、生徒一人一人の進路指導の高揚を図ることができるであろう。

4.進路意識の高揚を図る取り組み
(1)有機的な連携を図る組織と活動の実際
 下図のように、有機的な連携・協力体制で生徒一人一人に生き方への問いかけ、望ましい職業観・人生観・生活設計への指導・援助に取り組んだ。
有機的な連携を図る組織と活動の実際
1.学年付き進路指導部員を通しての連携
 各学年所属の進路指導部スタッフが学年・HR担任との太いパイプ役になり、情報の交換、提供や行事の持ち方の連絡調整などの連携を一層強化し、進路指導の充実に努めた。


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