福島県教育センター所報ふくしま No.102(H04/1992.3) -034/038page

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学年会・学年委員会活動の活性化をとおし,
基本的生活習慣の確立を図る指導

須賀川市立大森小学校教頭
(前郡山市立大槻中学校教諭) 小 池 修

1.研究の趣旨
 本校は,教育目標の一つに「ねばり強くとりくむ生徒」を掲げ,その実現のため,生徒指導の重点事項に,基本的生活習慣の確立を図る指導を,計画的に進めている。第2学年としても,学校生活のなかでも,基本的生活習慣が確立されていない内容のアンケートを,学年の担当教師で実施し,その結果を協議し,特に清掃・あいさつ・時間の三項目に問題があり,今年度の学年重点事項としてまとめられた。本研究では,下記のように,基本的生活習慣の確立を図る内容について焦点化した。
◇生徒に身につけさせたい基本的生活習慣
 (1)清掃をしっかり行う。
 (2)あいさつと会釈をしっかり行う。
 (3)時間をしっかり守る。
 上記の事を中心として,2学年を対象に,学年の副主任・係として,学年会で先生方と十分に共通理解を図るとともに,さらに学年委員会の組織を通し活動させ,学校生活の中で実践を重ねていけば,基本的生活習慣は確立するのではないかと考え,本主題を設定し,研究を進めることにした。
2.研究の見とおし
 学年会を定期的に開催し,指導のねらいや実践のしかたについて,十分共通理解を図るとともに,学年委員会活動のねらいや内容を明確にし,委員会活動を活発にすれば,生徒の基本的生活習慣は確立するであろう。
3.研究の方法と対象
(1)研究の方法(略)
(2)研究の対象
 1. 第2学年担当教師15名
 2. 学年委員会(生活・整美・学習)
の各委員30名
4.研究の内容と推進計画(略)
5.研究の概要と考察
(1)指導と手だて
 1.学年会の充実
問題点を明確にし,学年主任を中心として,学年会を充実させるため,以下のことについて実践を行った。
 ア 毎週一回,火曜日,定例の学年会を開催する。
 イ 教師問で,何でも話しできる場とするよう,常に心配りに努力する。
 ウ 日常の生徒の行動をよく観察し,指導のしかたについて評価する。
 工 積極的な情報交換の場とする。
 2.組織の改善と活性化
 副主任,係の立場を明確にし,また基本的生活習慣の確立を図るための組織を見直し,さらに改善工夫し,教師と生徒の組織の関連を図り,実践の意


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