福島県教育センター所報ふくしま No.102(H04/1992.3) -036/038page

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2. 組織の改善について
ア 副主任の立場が明確になり,主征と連携し,学年の先生方と共通理解を図る「要」となり,学年集団のまとまりができ,さらに,生徒への一貫した指導ができるようになってきた。
イ 学年委員会の指導が,係を設けたため,具体的にできるようになった。
ウ学年奉仕部会の設置で,学級と生徒会が,有機的に結びつき,さらに,学年意識が向上し,意識的な活動が,多くみられるようになってきた。
3. 基本的生活習慣の確立を図るための実践について
ア あいさつ
・学年,生活委員会の委員が,中心となり日常活動を行った結果,明るく,元気よくあいさつする生徒が多くなった。
・会釈は,自分たちの担当教師には行う生徒が増してきた。
・始め,終わりのあいさつは,個人個人に意義が理解され,係活動も活発になりよい傾向になってきている。
イ 清掃
・整美委員会が中心になり,教師と一体となり,実践した結果,清掃のしかたが理解され,委員の指示で整列,仕事の内容・ねらいが明確になり,以前の活動より前進してきた。
ウ 時間
・学年、生活,学習委員会の委員が努力し,「できる」評価が多くなった。
・主体的に守る意識の変容がみられた。
・着席する姿と授業の準備がよくなってきた生徒が,多くみられた。

(4) 全体の考察
全体の考察

1. 意識調査より,組織改善と教師間の共通理解を図り,一貫した生徒への指導が学年会ででき,良い変容がみられた。
2. 基本的生活習慣の内容を焦点化し,活動のねらい,内容,手だてが,教師生徒とも,相互理解され,身についてきた。
3. 定着度の低い点が明確になり,係の仕事の内容・方法が,生徒に理解された。
4. 生徒自身が,態度や行動を客観的にみつめ,自信を持ち係仕事を行うようになってきた。しかし,委員のなかには,点検活動が,まだめんどうだという生徒がみられることは,今後,点検の方法などに,改善工夫,努力が必要であろう。

6 今後の課題
(1) 学年会での共通理解の度合いを,どの程度まで,深めていけばよいか。
(2) 点検のしかた,評価のあり方については,教師・生徒側ともに,工夫改善の努力が必要である。
(3) 基本的生活習慣の確立については,今回設定した三項目以外の内容を,さらに指導するとともに,生徒一人一人に内面化を図る指導を行い,実践力を身につけさせることが,今後の課題である。


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