福島県教育センター所報ふくしま No.103(H04/1992.6) -012/038page

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7.検証授業と事後調査の実施
8.評価とまとめ
(3)研究協力校
福島市立北信中学校(1年4組,指導者 林 尚教諭)に協力を依頼した。
(4)主題名及び資料観
 生徒の実態及び発達段階を考慮し,主題名は「家族愛」とした。資料は,中学道徳シリーズ学研録音教材「地図のある手紙」の一部を抜粋した。この資料は,子供の親への気持ちと,源さんの温かい気持ちと行もが感動的である。源さんの一郎に対する思いやりと一郎の親への気持ちや一郎一家の温かい家族愛が主な価値となるが,ここでは,子供の親を思う気持ちに焦点を絞って生徒の心情に内面化させたい。そして実際に一郎に返事を書かせることで,実践化を図りたい。

資料分析の図
資料分析の図

(5)授業とコンピュータの活用
1.データの処理と提示
 意識化の段階で,生徒一人一人の意識をコンピュータに入力させ,即時に集計・処理し,グラフを提示する。
2.メディアミックスによる資料提示
 録音テープとLAN装置を用いたコンピュータの提示画面により,資料内容のイメージをより具体的にする。
3.発問や内容構成の明確化
 各ステップごとに,発問や内容構成を表示した提示画面を転送し,発問や内容を分かりやすく把握させる。
指導過程へのコンピュータ活用の位置づけ
◎印はコンピュータ活用の方法
はじめの意識化の段階において,その場で親や家族に対する意識,恩いやりについての考えをアンケートに対してコンピュータ人カし,その結果をリアルタイムに処理し,グラフによって箏云送表示する。
生徒は具体的に学級全体の意識を知ることができる。

 ↓  ◎人カ,転送,処理,提示として
提示された結果を検討して,主題把握への意欲を持たせる。

 ↓  ◎提示として
資料「地図のある手紙」の前半を,録音テープとコンピュータによる提示画面の帳送によって視聴させる。

 ↓  ◎メディァミックスとして
前半の内容をコンピュータによる提示画面の構成図によって確認する。
必要に応じて個別に読みとりのコースウェアを用意する。

 ↓  ◎コースウェアとして
資料の後半を視聴させる

 ↓  ◎メディァミックスとして
なぜ一郎は死んだ両親に手紙を書いたのかについて,十分考えさせ内面化を図らせる。
 ↓
生徒達の心情が深まったところで,それぞれの立場で一郎へ返事を書かせる。

 ↓
適切な返事を数名選出し教材提示装置で転送により発表させる。


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