福島県教育センター所報ふくしま No.103(H04/1992.6) -019/038page

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小・中情報処理教育講座を受講して

いわき市立藤原小学校教諭<b>
鈴木 貴一

いわき市立藤原小学校教諭 鈴木 貴一

 前期4日間,後期6日間の充実した講座でした。教育センター研修は,毎回楽しみにしています。規則正しい生活リズムでの教員としての充電時間と考えています。
 特に今回は情報処理ということで受講時間外にも,宿泊の同室の先生方と情報交換で得るものが多かったように感じます。
 講座に臨む個人的課題として「コンピュータを教育現場でいかに利用するか。」を時って参加しました。それとともに,勤務佼でできないもの,たとえば,イメージスキャナを利用した教材作成をしてみたいといった期待を持っていました。
 講座内容は私の期待を裏切らない充実したものでした。「ロゴライターはグラフ用にぜひほしい。」「イメージスキャナは高性能のカラースキャナがよい。」等々,現場ですぐ使える知識,技能が修得できました。
 また,NECと富士通の両機種で受講できたのも自分の勤務校の実情に合っておりありがたかったことです。
 私たちが現場でコンピュータを活用していく際に常に問題となるのが,コンピュータにかける時間とコストに対する効果の関係です。勤務校に戻っても,教材作成や技術的問題について,教育センターの先生方の御指導,御助力がいただけることが,とても心強く,感謝いたしております。

学校カウンセラー講座(上級)を受講して

南郷村立南郷中学校教諭 森田 美和子

南郷村立南郷中学校教諭 森田 美和子

 「不登校や問題行動を起こす子どもやその家族は,現代社会のSOSと受けとめてほしい。」という平木典子先生の「家族カウンセリング」のご講義の一節がとても印象に残っています。
 カウンセラー講座(上級)を受講して,多くの病める子どもたち,病める家族,そして彼らと真正面から取り組む熱意ある先生方の存在を改めて実感しました。日々,多様化し深刻化する問題に頭を抱えている私たちは,カウンセリングマインドや様々の技法,そして理論を学ぶことで,もつれた糸が少しづつ解き放されるような示唆を与えられました。「カウンセリングの勉強は,自已変革を目指すもの」と強調されたように,子どもの見方に,ひとつの「ゆとり」が生まれました。
 研究対象となった生徒と一年間かかわる中で,私自身学ばされたことが多くあります。無言の中に発しているSOS,「求めているものはなにか」が見えた時,解決への第一歩が踏み出されると確信しました。
 講座終了時には,先生方や研修生の皆さんと,他の講座とひと味ちがった和やかな雰囲気が生まれたのも,この講座ならでは……だったと思います。
 最後に,楽しく有意義なご指導をいただきました先生方に深く感謝申し上げます。


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