福島県教育センター所報ふくしま No.103(H04/1992.6) -031/038page
イ 教師の学校教育目標に関する意識も十分とはいえず,学年の具体目標となるとさらに理解が不十分である。
ウ 教育目標の具現に向けて,全教育活動の中での取り組みが不十分である。
工 保護者の学校教育目標にっいてはほぼ理解されている。
しかし,学級の教育目標,本年度の具体目標となると理解が不十分である。
(2) 教育目標具現化のための方策と実践
1.目指す児童像の具体化
ア 具体化された児童のめあて
あいさつは,人との触れ合い,心の通い,豊かな心(思いやりのある子ども)の基本であると考え<あいさつのできる子ども> を全児童のめあてとした。
イ 焦点化,具体化され実施にいたるまで
[生徒指導部]→[職員会]→[学年・学級]
※教頭の援助・指導
2.具体的指導の場,方向への援助指導
・具体案(全児童のめあて)を生徒指導部に提案,検討し・職員会で再検討する。
・学年の具体目標を焦点化、具体化して意図的1計画的に指導することの重要性(9月の職員会)を話す。
※教師の緩助・指導
ア教師の基本的な指導姿勢
・学年.学級の児童の実態を的確にとらえ.指導の具体策を講じる。
・学校全体のものとして,同一歩調で指導に当たる。
・評価は,児童一人ひとりを伸ぱすためのものであり,実践過程において賞賛と励ましを繰り返し行う。
イ評価の方法(生徒指導部へ捉案,検討後生徒指導協議会へ提案)
・緬別カードを利用し,反省を記録させ自己反省をさせる。
・個別カードをもとに、一定期間ごとに集計を行い、児童の変容をとらえる。
・学級の話し合いにより.一人ひとりの実践が,学年学校全体の向上につながることを知り,実践意欲を高める。
ウ評価の実際
・いつ,どこで,だれに「あいさつ」ができたか毎月,ある期間自己評価させる。
ア 自己評価カード
できたことを認め,励ます指導ができるよう配慮した。
イ 児童の変容
少しずつではあるが,児童のあいさつに対する意識の高まり