福島県教育センター所報ふくしま No.106(H05/1993.3) -019/038page

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武田 幸子

学校カウンセラー(中級)講座を受講して


 福島県立船引高等学校教諭  武田 幸子


 今回,受講させていただいた「学校カウンセラー(中級)講座」は,胸に迫るものが多くありました。初級の講座から2年。進展のない我身の不勉強さが恥ずかしくなりました。所員の先生方の細かいご配慮に痛み入りましたし,また,参加された先生方の研修への意欲的な取り組みに,私も頑張るぞと,気合いが入りました。
 講義は,どの先生のお話にも引き込まれてしまいました。特に,私個人の自己発見にもつながるような「ロール・プレイング」「家族療法」の漬習は,とても刺激的でした。
 また,本講座の目玉とも言える「事例研究」では,時間の足りなくなるグループも出る熱のこもったものとなりました。私が毎日接している高校生も,小・中学校時代こんな学校生活を送っていたのだろうかと,いろいろと考えさせられました。
 「カウンセリングの実際」では,日ごろ,私自身がいかに生徒に巻き込まれていたかを痛感させられました。
 思春期という疾風怒とうの時代を生きる高校生に対し,人生の先章としてなんらかの援助のできる教員になりたいと感じました。
新学期を前に,"仏の武田"が三日坊主にならないことを祈りつつ,何年後かの上級の講座受講を目標に頑張るつもりです。


小沼 満夫

小学校教育工学講座を受講して


 中島村立滑津小学校教諭  小沼 満夫


    時計は夜8時を回っています。でも,どの先生方もそこを動こうとしません。みんなテレビ画面を真剣にみています。ビデオ編集機の操作する音だけが響いています。「あともう少し,がんばって。がんばって。」と,励ます心の声が聞こえてきます。ビデオテープを巻き戻し最後のチェックヘ。BGMが流れ終わり最後の映像が映し出されました。そして,みんなの顔に笑みが淳かびました。やっと終了です。1日かけたVTR教材テープ「ダウトをさがせ一アルコールランプ編一」が完成しました。夜遅くまで,センターの担当の先生方,同じグループの方々が全員が残っていてくださいました。
 もちろん,教材テープが完成した喜びもありましたが,なによりグループ全員が景後まで心を一つにして,VTR教材を作成できたということの方がうれしく思いました。
 学校においても,教師と児童が心を一つにして,何かを成し遂げるために,最後まで協力していくことの大切さを改めて感じました。また,児童と教師という関係の前に・人と人としての心のつながりを大切にしたいと思います。「寒いねと話しかければ寒いねと答える心の温かさ」こんな言葉を,最後にセンターの先生にいただきました。


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