福島県教育センター所報ふくしま No.106(H05/1993.3) -032/038page
図に示した下位到達度目標(A),中位(B),上位(C)からそれぞれの学力や興昧・関心に応じて各目標に沿った課題を選択させ,各自の学習内容に幅を持たせる。
[手立てII・自己評価票の活用]
選択した課題に沿った各自の追究を自己評価票を用いて確かめさせ,一人一人の追究状況に応じて援助指導を心がけ,達成感が味わえるように配慮する。
以上の[手だてI・II]の効果については,一つの言葉からどのような言葉が浮かんでくるかを書き出す「イメージマップ」を作成させ,その事前と事後との比較を通して判断したいと考えた。3.研究の実際と考察
(1)検証構想
1.単元名「ヨーロッパ,ソ連」
2.単元の目標(省略)
3.指導計画(総時数11時間)
(2)検証授業と考察
1.指導の概要
授業では,各到達度目標に沿った課題ごとに追究内容に幅を持たせたワークシートを用いた。次のシートはその一部である。
シートを用いた追究は,追究形態や追究方法は様々であるが,最終的には,同じ課題を選択した者同士で班をつくらせ,それぞれの追究結果を全体で発表させた。
以上のような,課題の選択や追究形態・方法の決定,並びに,追究後の満足度など一連の追究活動を,自己評価票を用いて振り返らせた。生徒の記入には朱書きを入れて返却し,活発な追究を促し達成感が味わえるように配慮した。なお,次に掲げたものは,「自己評価票」の実際である。