福島県教育センター所報ふくしま No.106(H05/1993.3) -034/038page
研修者研究報告 <<学校経営(B)講座> >
校内研究における学年ブロック会の活性化を図る一方策 福島市立庭坂小学校教諭 横須賀 広美
1.研究の概要
本校では教育目標を受けた具体的な児童像として「意欲的に活動する子ども」の育成を目指し,平成2年度から「既習事項を生かし,一人一人が意欲をもって主体的に課題を解決する算数科の指導はどうすればよいか」を校内研究の主題として進めてきた。
昨年度末の反省では,特に授業研究の在り方について多くの意見が出された。それらをまとめると,次のような点があげられる。
・学年ブロック年1回の授業研究を行い,授業者自身の研究には深まりがみられたが,授業者以外の研究は深まらなかった。
・全体協議会では,話し合いが形式化し,本音が出にくく深まりが少なかった。・授業研究の成果や課題が不明確なまま終わることが多く,発展的な研究ができなかった。
以上のような反省から,年度始めに行われた今年度の研究推進に関する全体協議会で,授業研究をブロック中心とし,授業者も代表ではなく全員が行うこと,また,個人研修の一つとして参観日の授業も自己の研究授業として行うことが確認された。
現在,このような形で研修委員会を中心に推進計画を立てて授業研究を進めているが,各ブロック間の研究方向や実践過程の課題・成果などを集約していくような全体を調整していく面がやや弱いように感じられる。また,ブロックの推進役である学年主任が,授業研究をどのように進めていくのか不安に感じている面も見られる。
そこでこのような問題点を改善するために,教務主任の立場から,研修委員会の役割や機能について指導・援助を加えていくとともに,各ブロック研究の日程や内容が一覧できるような月行事表を工夫することによって,先生方の共通理解が図られ,研究意欲も喚起されて,校内研究における学年ブロック会の活性化が図られると考え,この主題を設定した。2.研究の見通し
研修委員会が計画的に開催できるように研修主任へ働きかけ,授業研究会の進め方や各学年ブロックの研究推進状況の把握と共有化について教務主任としての立場から指導・援助を加えるとともに,各学年ブロック研究の日程や内容が一覧できるような月行事表を工夫すれば,校内研究における学年ブロック会の活性化カ酒られるであろう。
3.研究の方法と対象(省略)
4.研究の内容と推進計画(省略)
5.研究の概要と考察