福島県教育センター所報ふくしま No.110(H06/1994.3) -012/038page
議院議員時代」に分け,調べる。
資料:年表,碑文,弾劾演説等【歴史を目で確かめよう】2時間
○歴史民俗資料館を見学する。【学習内容をまとめよう】2時間
○「歴史新聞」を作成する。【地域の人逮の思いを知ろう】1時間
○河野広中の業績を話し合う。3 授業の実際
独立した単元として,田村郡の学校で次のように実践を試みた。
○第1時河野広中のビデオの視聴する。
河野広中と福島自由民権運動について民放のテレビ局が放映したものの一部を視聴させた。三春町歴史民俗資料館や河野広中銅像などが登場し,身近な場所であるため真剣に視聴し,大まかな業績とよく理解できなかったところをまとめた。
○第2時〜第4時
河野広中について全員が共通問題を調べた後,「青年時代」「県会議長時代」「衆議院議員時代」から選択して調ベる。
河野広中についての大まかな業績をつかませながら,教師が準備した学習シートに基づいて調ベ活動を行った。学習シートは「共通」と「選択」の2種類を準備し,全員が「共通」を調べ,その後「Aコース(青春時代まで)」「Bコース(県会議長時代)」「Cコース(衆議院議員時代)」のうちから一つ選択し調ベるようにした。
三春町教育委員会作成の資料集『三春の歴史』や『福島の人物ものがたり』,さらに教師が準備した資料等を活用し,それぞれ調ベ活動を進めた。
最初はABCの各コースに別れて調べていたが,調べ活動が進むにつれて「全部調ベないと河野広中がどういう人か分からないという意見が多くなり,全員がABC全部を調ベることになった。
○第5時〜第6時
歴史民俗賛料館と河野広中の銅像を見学する。
特に,自由民権記念館では河野広中以外の自由民権運動家に興味を示していた。
○第7時〜第8時
「歴史新聞」を作成する。
単元のまとめとして,一人一枚ずつ歴史新聞を作成し,全員分を印刷して「歴史新聞集〜河野広中の足跡〜」と題した冊子にし配布した。
○第9時河野広中についての感想などを話し合う。
河野広中にっいての感想として,「過去にこんなに活躍した人が三春町にいたとは思わなかった」という驚きが多かった。また,地域の人々は河野広中を「郷土の誇り」として銅像を建てたことなどを話し合いこの単元を終了した。