福島県教育センター所報ふくしま No.110(H06/1994.3) -015/038page
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教育センター発行
生徒指導・教育相談資料4
「 先 生 は カ ウ ン セ ラ ー 」
−不登校児童生徒への指導援助の手引−
教 育 相 談 部
近年,福島県においても,不登校の児童生徒が急増しています。そうした子どもたちへ,どのように対応したらいいのか,と悩んでいる先生方も多いと思われます。そこで,こうした実情を踏まえ,この度,教育センターで発刊することになったのがこの冊子です。先生方の指導に役立つよう内容を工夫し,1冊にまとめました。
不登校の子どもへの対応は,小・中・高等学校のすべてにまたがる大きな課題です。この冊子では,校種にかかわらず活用していただけるように配慮し,特に実際の指導援助のあり方に重点を置いて編集してあります。また,指導援助の基本的な考え方を簡潔に示すとともに,先生方が,不登校の子どもへどのように対応したらいいのか,実践に役に立つ内容を,分かりやすい表現で説明することを心がけました。参考までに,内容の一部を右に紹介します。
この冊子を,多くの先生方に活用していただき,不登校の子どもたちへの温かい指導援助につながれば幸いです。
本冊子をご希望の方は,福島県教育センターまでご連絡ください。
I 不登校に関する基礎知識
不登校の子どもを理解するために,「分類とタイプ分け」「段階と各期の援助のあり方」を示し,指導援助にあたっての基本的な心構えについてまとめてあります。
II 相談面接のすすめ方
不登校の子どもとの面接をどのように進めていけばいいのかを,カウンセリングの基本的な技法の説明を中心にして,述べてあります。実際に子どもとの面接において活用していただきたいところです。
III 指導援助の実際
「ラポールの形成」とともに,指導援助を「本人」「家庭」「学級」の3つに大きく分け,どのような指導援助を行っていけぱいいのかを,具体的に示すように心がけました。また「指導援助の体制」についても,まとめてあります。
IV 不登校Q&A
先生方がお困りになると思われる点について,「学校訪間の仕方は?」や「無気力で登校しない子どもへの対応は?」などの17の項目を掲げ,その場合考え方や対応の仕方を簡潔に示してあります。