福島県教育センター所報ふくしま No.111(H06/1994.6) -025/038page
(2) 学習に対する適性の把握の方法
個々の児童の学習に対する適性を把握するために,教研式AAI検査やアンケート調査,授業の様子の観察から,児童の学習に対する適性を総合的に把握することにした。
<アンケート調査>
(3) 学習に対する適性を生かす学習指導の工夫
1. 学習に対する適性を生かす学習指導の構造
児童一人一人の学習に対する適性をすべて把握し,それに応じた学習材や学習活動,学習形態を準備していく方法は,極めて難しいことである。
しかし,いろいろな研究を参考にすると,追究の段階や表現活動の段階では,実践可能であると考えられる。そこで,学習に対する適性の類型化を基に,学習方法や学習環境を準備し,それらを児童に選択させる方法を工夫してみた。
例として,学習に対する適性を生かす社会科学習指導を取り上げ,単元の指導の構造を,次のように考えた。
<学習に対する適性を生かす指導の構造>
2. 学習材等質化の工夫
学習材をできるだけ等質化するために,次のような学習メディア一覧表を作成し,同種の複数のメディアの組み合わせによって,学習材の等質化を図るように努めた。
学習メディア一覧表 ◎は,中心資料
2 指導の実際
(1) 検証授業1(課題追究の段階)4,5時