福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.118(H08/1996.7) -011/042page

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高原栄征先生
高原栄征先生

っていくべきであると考えています。

 教員としての専門性として、次の6つをあげ ることができると思います。

 ところで、研修とは、研究と修養であるとい われますが、研修には、楽しい研修もあれば、 当然厳しい研修もあります。この厳しい研修に も意欲的に取り組んでいくことが、今、教師に 求められています。

 それは、私たちは教育の専門家として子供を 成長させるために重要な責任を負っているから であり、先生方はそういった資質を高める努力 が必要だという意識を持たなければと思います。

 また、これからの社会は個性を大切にする時 代です。例えばT・Tなどはそのようなことか ら導入されてきたものですから、“わからない” “できない”ではすまされません。積極的に取 り組んでほしいものです。

 さらに、生徒指導上の諸問題に十分対応でき る資質も身に付けてほしいですね。そして、組 織の一員としての自覚をしっかり持ってほしい ですね。

 それから多様な物差しを持ち、幅広い指導が できることも大切な資質ではないでしょうか。

庄 司  できるだけ広い視野から、一人の教師 としてのアイデンティティをつくることが必要 ではないでしょうか。そのためには、日頃から 自分なりの“こだわり”と言いましょうか、課 題意識を持つことですね。それが教師としての 資質の向上だけでなく、張り合いにも繋がるの ではないでしょうか。

松 崎  わたしは、二つのことについて話した いと思います。  

 一つは、研修を通して共に豊かに学び合う人 間関係を培っていきたいということです。

 例えば、若い先生方は、コンピュータを得意 としています。T・Tの授業も思いきって実践 します。ベテラン教師は、授業のノウハウを熟 知しています。それぞれのよさをお互いに学び 合うことが大事だと思います。

 もう一つは、女性教師に温かい手を差し伸べ ていただきたいということです。女性教師はい ずれも真面目で、研修意欲もあります。しかし、 女性にとっては避けられない“出産”“育児” という問題があります。そんな女性教師のライ フサイクルを考慮し、常に前向きで研修できる セクションなどを配慮していくことが大事では ないでしょうか。

 みんなで高まろうとする精神があってこそ研 修効果が上がるのではないかと考えています。

    【校内研修の実践的方法】

佐久間  校内研修を具体的に展開していく方法 は、それぞれの学校の実態に即して考えなけれ


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