福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.118(H08/1996.7) -026/042page

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(2)指導計画  (略) 

(3)実践の概要

1. 要旨のとらえ方を再確認させたり、これまでの要旨まとめの学習でのつまずきの傾向を振り返らせたりして、 本時の学習に生かしていくことができるようにさせた。

  このようにして既習事項との関連を図ったことにより、生徒が課題解決のための方向性を見い出し、 文脈の流れに注意しながら要旨をまとめていこうとする姿が見受けられた。

<抽出生徒C女の要旨のまとめ方の変容>

 (検証授業・前)

 中心段落ごとにの要点をつなげただけの要旨
中心段落ごとにの要点をつなげただけの要旨

(検証授業・後)

 補足的な説明が加わり文脈が通った要旨
補足的な説明が加わり文脈が通った要旨

2.  一人学習やグループ学習での時間をできるだけ多く確保することにより、 生徒が主体的に学習活動を進めていくことができるように配慮した。 また、ティーム・ティーチングにより一人一人の生徒のつまずきの傾向を把握 (座席表の活用)し、個別に対応した。

  その結果、個々の生徒のつまずきについての具体的な援助が可能になり、 生徒の問題解決力も育ち、授業の基盤となる生徒指導の機能を生かした学習活動が展開されるようになった。

写真

<抽出生徒D男のT−T感想>
<抽出生徒D男のT−T感想>

 IV 説明的文章の読解の学習における生徒の変容調査(SD法)の結果から 

 A 授業の雰囲気についてのイメージの変容

A 授業の雰囲気についてのイメージの変容

 項目1から、生徒自らが学習計画を立てるこ とにより、自分が中心になって学習を進めてい くのだという学習の主体者としての自覚が高ま り、積極的に学習に取り組んでいこうとする様 子をうかがうことができる。


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