福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.121(H09/1997.7) -025/042page
1 主述の関係や語と語の関係などが適切である。
2 段落構成を工夫しながら順序立てて書いている。
3 自分の述べたいことを、根拠を明らかにして書いている。
3 研究方法・内容
・ 説明的文章の読解及び論理的な文章に関する意識調査と実態調査
・ 枠組み作文を使った指導法の研究
・ 使用教材の選定と活用
・ 評価の工夫4 研究の実際と考察
1 検証授業計画
(1) 単元名「現代社会を考える」
(2) 検証の視点
1 作文に関する意識調査を実施し、情意面の変容や認識の高まりを見る。
2 論理的な文章の展開を把握する力の変容をワークシートの記述分析によって見る。
3 論理的な文章表現力の向上について、事前作文・事後作文・把持作文を分析し仮説の有効性を見る。2 検証授業の実際と考察
【検証授業1】
(1) 題材名「金星大気の教えるもの」 (3/7時)(2) 本時のねらい
中心的な話題を踏まえて、文章の展開をとらえることができる。(3) 授業仮説
文章や文末の特徴、接続語・指示語に着目して文章を読んでいけば、説明的文章の論理的な展開をとらえることができるであろう。(4) 指導の実際
前時の学習の中で確認した中心的話題をもとに、文章全体の展開をとらえさせる。あらかじめ掲出しておいた中心的話題をもとに、それぞれの文の関係や役割について考えさせた。ワークシートに傍線や書き込みを自由にさせ、構成を決定づけるカギとなる表現にはラインマーカーで印をつけさせるなど工夫をさせた。3〜4人ずつのグループとし自由に意見を交換し合いながら考えさせる方法をとった。グループ内でまとまったものを個々にワークシートに記入する。(資料1)