福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.123(H10/1998.2) -010/042page

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基礎・基本の定着を図りコミュニケーション能力を高める、ティーム・ティーチングの指導の在り方

     〜「話すこと」の指導の工夫・改善を通して〜

                         いわき市立四倉中学校

1 主題設定の理由

 本校の生徒の多くは、与えられた学習活動にはまじめに取り組む。英語の学習に関しては身近なことを英語で話すことに苦手意識を持ち、特にその領域の学習に対しては消極的である。

 〈資料1〉に見られるように、「話すこと」の領域に抵抗があるものの、伸ばしていきたいと考えている生徒が多いことが分かる。

 また、英語は将来役に立つと考え、英語で話すことができるようになりたいという意識をもっている生徒が、調査によると全体の約60%いる。

 英語で話すことが苦手だという主な理由としては、「英語に自信がない」「何を話してよいか分からない」「はずかしい」などをあげている。〈資料2〉

 つまり、生徒は、英語で話してみたいという憧れを持っているが、話すことに自信がないために消極的になっていると思われる。

 このことから、英語を用いて話す活動を意図的・計画的に設定し、何を、どう話すのかという具体的な方法が身に付くよう段階的に指導していけば、積極的に英語で話すことができるようになるのではないかと考え本主題を設定した。

 本研究では、特にALTとのティーム・ティーチングにおいて、話す活動としてダイアローグ活動を取り入れ、身近なことを英語で表現する楽しさを味わうことができるような学習活動を展開すれば主題に迫れるのではないかと考えた。

〈資料1〉生徒の意識調査から(単位:%)

  聞く 話す 読む 書く
 得意な領域 28.2  9.1 38.2 24.5
 不得意な領域 21.8 32.8 12.6 32.8
 伸ばしたい領域 18.9 37.9 13.6 29.5

〈資料2〉英語で話すことが苦手な理由

 はずかしい  21.6(%)
 英語に自信がない  73.0
 何を話してよいか分からない  48.6
 話す機会がない   8.1
 その他   5.4

(調査対象は、第2学年 190名)

2 研究仮説

1 仮説

 基礎・基本を重視し、「話すこと」の指導内容・方法を工夫して毎時問の指導過程の中にダイアローグ活動を計画的に位盾1付けてティーム・ティーチングの授業を進めれば、生徒のコミュニケーション能力を高めることができるであろう。

2 仮説について

 (1) 「基礎・基本を重視する」とは

コミュニケーション活動に必要な言語材料を


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