福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.123(H10/1998.2) -012/042page
4 学習過程
5 授業の概要と考察
(1) ALTとJTLによるオリジナル・スキット
導入時にQ&Aを実施したので、生徒は課題意識を持って、教師がどんな対話をしようとしているかを興味深く聞いていた。
事前の打ち合わせでスキットの内容について検討し、必要な言語材料との関連を十分考慮するとともに、ALTのアイディアを取り入れて実施した。聞き取りの観点が明確になっていたこと、生徒の課題を大切にしたことにより、意欲的に学習に取り組んでいた。
生徒の反応を見ると、スキットを提示する際、ALTとJTLのコンビネーションや身ぶり、動作なども大切な要素であることが分かった。
(2) プラスワン・ダイアローグの活動
教師が提示したスキットを参考に、ワークシートを用いてペアで取り組むようにした。できるだけ難しい表現を使わないで既習事項を用いて表現するようにし、言いかえのヒントを与えて容易に取り組めるよう工夫した。ALTの援助により、ダイアローグの中に生きた英語を取り入れることができた。
発表の段階では、発表したくて挙手するペアが多く、身ぶりを交えながら発表していた。
原稿を持って発表することを認めた結果、生徒の意欲はさらに高まったが、できれば暗記して発表してほしかった。