福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.123(H10/1998.2) -033/042page
ソフトウェア開発に当たっては、「子供たちの直接体験への関心・意欲を引き出す」というねらいに迫るために、特に以下の2点について考慮しながら進めるようにした。
○ 福島県内で見られる地層を調査し、調査ポイントを地図で表したり、地層の様子を写真や映像等を用いたりして地層の全体像から層の構成物までをとらえることができるようにする。
これによって、自分たちの住んでいる地域の近くにも特徴ある地層があることに気付くとともに、地層を身近に感じながら地層に対する興味・関心を持つことができるのではないかと考えた。
○ 子供たちが観察してきた地層についても、福島県の地層の一つのデータとして書き加えられるようにするとともに、地層の重なり方等を本ソフトに収納されている地層の画像と比較しながら学習を進めていけるようにする。
このことによって、子供たちの直接体験への関心・意欲がより一層高まるとともに、身近にある地層の広がりや自分たちが住んでいる土地のでき方について、推論していく楽しさを味わうことにつながるのではないかと考えた。
(3) 開発ソフトウェアの概要
1 ソフトウェアの構成
本ソフトウェアは、次のように大きく3つの画面から構成されている。
ア 導入画面
福島県内で発見された「フタバスズキリュウ」や「アンモナイト」の化石等を紹介し、自分たちが住んでいる福島県の地層には夢がいっぱい詰まっていることをとらえさせる。
イ 福島県内の地層を調べる画面
県内30か所あまりの地層が写真や映像で収められてあり、画面内のボタンをマウスでクリックしていくことによって簡単に調べることができる。また、「近づいてみよう」や「さわってみよう」などのボタンも準備してある。
ウ 自分たちで調べた地層を記録する画面
本ソフトウェア(CD-ROM版)をコンピュータ本体のハードディスクに丸ごとコピーして活用するか、PD版を活用することによって、自分たちで調べてきた地層の様子を加えていくこともできる。
2 ソフトウェアの内容(抜粋)