福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.127(H11/1999.7) -014/042page

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◇シリーズ

学力向上のための指導の在り方
−学力向上のための授業改善に関する調査・実践研究(中学校3年英語)から−
教育センター学習指導部

はじめに
 教育センターでは、「学力向上」を目指した授業改善に資するため、平成6年度から一連の調査・実践研究を行ってきた。
 ここでは、平成10年度に行った実践研究から、「中学校3年英語」について述べる。

1 研究の視点
 平成9年度に実施した学力到達度調査において、本県の中学2年生は、「話すこと」の大領域が全国平均に比べ特に低いことが分かった。その対策として、以下の視点から考慮された「話すこと」の活動(Mini-Speech活動)を行えば、「話す力」を高めることができると考えた。
 (1) 実際にコミュニケーションを目指した活動を繰り返す中でコミュニケーションが図れた喜びを味わい、自分の取り組みを振り返る活動をさせることによって積極性を養い、学習事項の定着度を高める。
 (2) 自分の話す内容を明確にし、それをどのように話すかを考えさせる場を設定する。
 (3) 「話すこと」のストラテジーを身に付ける工夫をする。

2 実践研究
  (1) 授業1(準備)
 はじめに、自分のトピックを決めさせ、トピックについての質問にプラスワンで答えさせた。そして、マッピングによってトピックに対するスピーチのアイディアを考え、それをもとにスピーチをまとめた後、スピ一チの練習をさせた。その際、自分が使える英語でスピーチを考えることと、マップの英語を読むのではなく相手を想定して話すこと、マッブを見ても話すときは顔を上げることに注意させた。
 この活動は、授業のはじめの部分約15分間で行った。教師は、適宜アドバイスをしたり、質問に答えたりした。時間が足りない場合は、家庭学習とし、練習に当たっては、自分の言いたいこと、話の流れ等や単語の発音・アクセント、文の区切り・強勢など、また、アイコンタクト、ジェスチャー等に注意させた。【資料1】

【資料1】原文のまま
【資料1】原文のまま


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