福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.127(H11/1999.7) -023/042page
(2) 考察
年間単元構想図を作成することによって、「いきものとなかよし」の単元が他の単元とどのようにかかわり合っているかを把握することができた。
子どもたちの思いや願いを取り入れた活動や一単元を通して活動意欲が持続するような活動計画を立てて、一人一人の子どもに対応した「ことばかけ」や「環境」を考えた支援を計画し実践することによって、子どもたちは、単元が終わる11月まで自分の花と積極的にかかわることができた。
3 魅カ的な活動の工夫
(1) 検証授業計画
1 単元名 「おおきくなったね」
2 検証の観点
栽培活動に継続的にかかわり意欲的に活動するために、「魅力的な活動」の工夫が有効であったかどうかをとらえる。 ア 事前・事後の調査から
イ 活動の様子・作文から
ウ 抽出児童の活動の様子・作文から
※抽出児童について
H児:生活科は嫌い・受動的・集中力あり
B児:生活科が大好き・能動的・集中力なし
【検証授業】
(1) 活動名「おしぱなをつかってつくろう」
(2) ねらい
自分が育ててきた花の押し花で、自分なりに表現することができる。
(3) 授業仮説
自分の育てた花の押し花を使って、自分なりに作りたいものを作る表現活動を取り入れることによって、今後の栽培活動に興味・関心を持って継続的にかかわり、植物を育てる喜びを味わうことができるであろう。
(4) 考察
ア 事前・事後の調査から
花を育てたいですか。
・事前調査 育てたい(56%)
・事後調査 育てたい(96%)
☆事前・事後の調査結果から、40%の子どもが「魅力的な活動」を取り入れることによって「花を育てたい」という意識に変わり、全体では、一人を除いてほとんどの子どもが花を育てたいという意識に変わった。今後の活動においても、意欲的に活動していくものと考えられる。
イ 子どもの活動の様子・作文から
しおり はがき お手紙 壁掛け 宝物箱 鉛筆立て 37人 25人 13人 7人 5人 4人