福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.127(H11/1999.7) -028/042page
生徒のアンケートからも、ポスターセッション形式の発表について多くの生徒が「よい」と感じていることが分かりました。
V まとめと今後の課題
1 研究のまとめ
単なる発表会では、どうしても一方通行になりがちであり、質問なども一部の生徒に限定されがちでした。しかし、ポスターセッションを取り入れることで、一人一人の生徒が主体的に情報の発信・情報の収集を行いました。十分に話し合うことで、納得をともなった理解を得ることができたと思われます。2 今後の課題
共通課題から自己課題を設定し、計画を立てて実験し、ポスターセッションで発表する授業は有効ではありますが、どの単元でもできるわけではありません。幅をもった追求ができる単元は限られていますし、時間も通常の方法よりはかかります。従って、この活動を通して培った様々な力をいかに目常の授業の中で発揮させていくかという視点で授業を見直し、日々の授業の改善に一層努力していくことが必要であると感じています。
また、ポスターセッションのやり方についても、様々なバリエーションが考えられます。発達段階や習熟度に合わせたやり方を工夫していく必要があると思っています。