福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.129(H12/2000.2) -002/042page

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特集 「総合的な学習の時間」にいかに取り組むか

対象とのかかわりの中で、自分を見つめる「総合活動」をめざして

郡山市立行健小学校

I 主題設定の理由

1 本校の研究主題と総合的な学習

本校は、平成9年度より、「表現力を伸ぱし、生きる力を育てる学習指導の開発」の主題のもとに研究を進めてきている。私たちは、「生きる力」につながる「表現力」を、次の4つの側面が総合的に働く力であるととらえている。

【表現の意欲】
自分が感じたことや考えたことを、他者に伝えたい、教えたいという思いや願い

【表現の内容】
自分なりにわかった、自分はこう考えるといった他者に伝えたいと感じる内容

【表現の方法】
自分が伝えたい内容を、よりよく伝えるための方法

【コミュニケーション能力】
互いの思いや願いを、相手を尊重しながらわかりやすく的確に伝え合う力

このような「表現力」を伸ぱすために、第1年次は、「豊かな感性を育てる体験的活動」を手がかりに、第2年次は、「教科等の関連を図り、子供の学びを深め、広げる学習活動」を手がかりに主題に迫ってきた。そこで、本年度は、「表現力」を伸ぱす学ぴを次のようにおさえた。

1 子供が学ぷ楽しさや価値、必然性を感じながら、主体的に取り組む学び
2 教科の枠を越えて発展したり、多面的・総合的に広がったりする学び
3 多様な表現方法を知り、子供一人一人が特質や個性を生かせる学び
4 子供たちが様々なかかわりの中で、他者を思いやることができる学び

このような学びを具現化し、主題に迫るために、次のようなサブテーマを設定した。

対象とのかかわりの中で、自分を見つめる「総合活動」を通して

つまり、「総合活動」という教科の枠を越えた総合的な活動を通して、対象に対して自ら課題をもち、追究を深めていくことにより、自分自身が変わっていくことが、本校でめざす「表現力」の育成につながると考えたのである。

また、この総合活動は2002年から完全実施となる「総合的な学習の時間」にもつながってくるものである。

2 総合活動と学年テーマの設定

(1)総合活動とは

前述の「表現力」を伸ぱす学ぴを具現化する


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