福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.129(H12/2000.2) -003/042page

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活動が総合活動である。それは、学ぷ内容が先にあって、その学習展開もあらかじめ決まっているような「教師主導の学び」ではなく、子供がやってみたい、調べてみたいという思いをもち、子供自身が学ぶ内容や学び方を決めていくような、「はじめに子供ありき」の学びである。

そこで、総合活動を実施していく上でのポイントを次のようにおさえた。

○ 学ぶ価値や必然性を感じること
○ 自分がやりたいことに自分なりの方法で取り組むこと
○ 体験的な学習を通して学ぷこと

そのために教師は、次のような点を配慮していく。

○ 子供の思いや願いを見取ること
○ 地域の施設・人材を活用すること
○ 各教科の充実と関連を図ること
○ 弾力的な学習展開をすること
○ TTを積極的に活用すること

(2)学年テーマの設定

子供の学びは何もないところからスタートするのではなく、対象があって、その対象に学ぷ価値や必然性を感じたときにスタートすると考える。そこで、対象となる1年間の総合活動の学年テーマを設定した。設定にあたっては、まず、目の前の子供の姿や子供の思い、地域の実態、教科の学習内容などをとらえ、そこに、私たち教師の願いを込めて設定した。

この学年テーマによって、テーマをもとにした総合活動が可能になり、子供たちの学びが深まり、広がっていくと考える。さらに、1年間を通したテーマをもつことによって、学びが連続し、子供たちのテーマに対する意識が高まっていくと考える。

【本年度の学年テーマ】
1年 「みんななかよし」
  自分のまわりの自然や人、社会とふれあい、仲良く活動しよう。

2年 「みんなのよさを」
  自分のまわりの自然や人、社会とふれあい、自分や友達のよさを見つけよう。

3年 「わたしたちのまち」
  わたしたちのまちを調べ、人々のかかわりを考えよう。

4年 「水とわたしたち」
  水の姿を調べ、自分の生活とのかかわりを考えよう。

5年 「命の姿を」
  様々な命にふれ、命の姿やかかわり方を見つめよう。

6年 「生き方を見つめて」
  人間の生きざまにふれ、自分の生き方を見つめなおそう。

II 研究の実際

以上のような構想のもと、学年ごとにテーマをもとにした総合活動を実践してきた。その中で、第6学年の取り組みについて述べる。

1 第6学年の総合活動の年間構想

第6学年の総合活動の年間構想


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