福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.129(H12/2000.2) -006/042page

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余剰時間を利用した総合的な学習の実践

会津若松第一中学校

研究主題
 生徒が学校生活で充実感、成就感を得て意欲的に活動できる援助・指導はどうあればよいか。
研究副主題
 生徒に生きて働く力を育む総合的な学習の展開を通して

I 研究実践の意図

1 今回の学習指導要領の改訂の四つのねらいを「各学校が創意工夫を生かした学習活動を展開し、特色ある学校づくりを通して、望ましい学力を有し、豊かな人間性・社会性や『生きる力』を持つ生徒を育成すること。」と捉えた。

2 平成11年度の校内研究は、学校課題の解決を目指して、過去2年間にわたって取り組んできた「生徒理解をいかに進め、生徒とどのようにふれあうか。」という生徒指導に関する研究を、授業充実という視点でさらに継続・深化させる計画であった。

3 1の特色ある学校作りの視点から、総合的な学習の時間において、特に創意工夫を生かした学習活動を展開することが要請されていること。また、2の生徒指導の視点から、新しく導入される総合的な学習の時間の中で、その趣旨を十分に反映させるという視点からも、今までの教科や領域の時間以上に、より望ましい生徒と教師とのふれあいの創出を目指そうとした。

以上より、現行指導要領による教育課程実施の中で、総合的な学習を先行実施することにより、その成果と課題を明確にし、次年度からの教育課程の編成・実施に資することを目的に、以下の仮説を設定し、研究を推進していくことにした。

総合的な学習において、教師は生徒とともに共感的に課題を見つけ、学び、考える姿勢を持ち、課題を解決していく過程において適切な支援を行えば、生徒に生きる力が育成され、学校生活の諸活動において充実感、成就感を得て、意欲的に活動することができるであろう。

II 総合的な学習の時間における課題設定とその時間配当

1 第1学年 [郷土理解I]  【10時間】
会津若松を知る「DISCOVER 会津若松」
…会津若松市散策遠足を通して…
2 第1学年 [国際理解I]  【10時間】
海外の生徒との交流
…インターネットを通して学ぶ…
3 第2学年 [郷土理解II]  【10時間】
歴史と伝統のある会津若松
…「会津若松知ったかぶり」会津若松のごと知ってっかよ…
4 第2学年 [国際理解II]  【10時間】
友好都市荊州市(中国)との国際交流

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