福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.129(H12/2000.2) -007/042page
…一人の派遣交流から学校全体の交流への発展…
III 課題設定の経緯
学習指導要領の総則第4に示されたいわゆる「課題設定三要件」を十分考慮するとともに、下記により課題設定を行った。
1 教師のアンケート調査(複数解答可)
・環境(9名)
・福祉・健康(7名)
・国際理解(5名)
・地域社会や学校の特色を生かした課題(5名)
・他教科と融合可能な課題(2名)
・人権(1名)
・情報(0名)
・本校の生徒の興味・関心を生かした課題(0名)2 本年度が会津若松市市制100周年にあたること
本年度は市制100周年の節目の年にあたり、市で様々な催し物が開催される。そこで、この機会を捉えて、生徒に郷土理解を深める学習を行わせたい。
3 会津若松市と中国の荊州(けいしゅう)市が友好関係にあること
会津若松市と中国の荊州市が友好都市の関係にあり、毎年本校より1名の生徒が荊州市に派遣され、中高生と交流を行っている。しかし、一人の生徒のみの交流に留まり、学校全体での交流が図られていない。従って、これからは、本校生全体に積極的に国際交流を図ることのできる資質・能力を育成していくことが大切と考えて「総合的な学習」を位置づけた。
4 教科の枠を超える
私たち教師自身が、各教科の枠を超えた「総合的な学習」の指導者(支援者)であるという自覚を持つことが必要である。まず、生徒が取り組みやすく興味・関心を持つ課題を設定することは当然であるが、私たち教師も援助しやすい「得意なこと、好きなこと」、生徒との市(さし)一中ふれあいの中で「これなら生徒と一緒にできそうだ」という課題を、生徒とともに設定し、追究していくことこそ重要であると考えた。
IV 研究計画及ぴ授業実践計画
V 学年共通課題[国際理解1]の授業実践
1 題材名
「ニーハオ!ウォメンダポンヨウ!」 荊州市の中学校との姉妹校締結に向けて
2 題材の目標
(1)【内容知】日本と中国の間の文化の違いや過去及び現在の関係などを知り、これからの国際人として行動していく必要性があることに気づく。
(2)【方法知】中国の同世代の中学生との