福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.129(H12/2000.2) -037/042page

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教育センター
  渡部 和俊 指導主事
「総合的な学習の時間」を小・中・高それぞれがどう受け止め、 準備に入ろうとしているかの調査結果、理念実現のための方向性と 教育課程への位置付け、特に時間割の在り方についての考察が発表 されました。
【第二分科会】
生徒指導・教育相談
生徒指導・教育相談に関する問題への取り組みには、学校全体が共通の問題意識に立ち、 組織を挙げた対応が求められます。当分科会はそのような取り組みに対して具体的な多く の示唆と話題を提供し、各学校の課題解決にすぐに生かされる優れた実践の発表が行われ ました。参会の先生方は真剣なまなざしで熱心に聞き入っていました。
第二分科会 第二分科会 第二分科会
須賀川市立阿武隈小学校
(代表) 渡邊 孝子 教諭
不登校児童やその家庭と適切なかかわりがもてるよう、本人・保護者 の気持ちを大事にしながら、校内を上げて適切な対応を模索し、 児童の自立を促すために、自己判断・自己決定を基本として、それ を認め支える等によって再登校へと結び付けた実践が発表されました。

郡山市立郡山第六中学校
  鈴木ひろ子 養護教諭
保健室における生徒との一対一のかかわりを通して作り上げた信 頼関係を核に、行動観察と「生徒理解シート」により、職員間の共 通理解を深め、生徒への支援をチーム化していく実践が報告され、 組織的な対応への養護教諭の役割の大きさを示す発表がなされました。

福島県立福島商業高等学校
(代表) 真壁 和子 教諭
スクールカウンセラー配置を契機に、別室登校生徒に関する内規 の整備と校内組織の組替えに取り組んだ実践が報告されました。別 室登校受入れ基準の明確化や教育相談委員会の定例化によって教職 員問の連携が密になり、課題をかかえる生徒の早期発見と充実した 対応に結びついた成果が発表されました。

福島市立福島第二中学校
(代表)坂田 篤彦 教諭
「ともに認め合い、主体的に行動できる生徒の育成」を主題に、 文部省生徒指導研究指定2年間の取り組みが報告されました。生徒 一人一人が自ら考えて判断し、行動できるように指導・援助したこ と、「地域懇談会」の開催とその充実を図ったことなど、地域との 連携も視野に入れた実践が発表されました。

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