福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.131(H12/2000.11) -014/042page
3 調査研究部の実践
調査研究部では各取り組みを評価し、今後の研究推進にフィードバックさせるために本年度の5月と9月に生徒にアンケートを実施し、生徒の意識の変容を調査し、考察した。調査結果・考察内容は以下の通りである。(一部抜粋)
〈このコースを選択した理由〉 (5月のみ調査)
ア 好きな教科だから
イ 興味や関心があった
ウ 得意な教科だから
工 苦手な教科だから
オ その他
〈このコースに取り組む目的〉 (5月のみ調査)
ア 興味や関心があった
イ 得意な教科をもっと伸ぱしたい
ウ 苦手な教科の学習をして知識を深めたい
工 その他
○ 考察
4科(選択4教科)と技能教科を比較してみると、その理由や目的は明らかに異なる点が見られる。まず、技能教科では「好きな教科」を理由に挙げている生徒が一番多いのに対して、4科では「苦手な教科」を挙げている生徒が多いこと。また、目的においても技能教科は「興味・関心」が多いのに対して、4科では「苦手な教科の学習をして」が多い。受験生としての意識が、不得意な教科の補充という形で選択学習を捉えているのではないかと思われる。
〈選択教科の学習について〉
[1] 自分で考えた課題を持って取り組んでいる。
ア あてはまる
イ ややあてはまる
ウ あまりあてはまらない
エ あてはまらない
[2] 自ら進んで課題追究に取り組んでいる。
ア あてはまる
イ ややあてはまる
ウ あまりあてはまらない工あてはまらない
○ 考察
3年4科、3年技能はともに「ア」「イ」の数値が高くそれぞれ合わせて90%を占めている。
2年技能では「イ」「ウ」の数値が高く3年生に比べ、やや消極的である。
〈必修教科との比較〉
ア たいへん楽しい
イ 楽しい
ウ あまり楽しくない
ウ 楽しくない
○ 考察
必修教科より「ア」「イ」と回答した生徒が圧倒的に多い。また、2・3年の技能教科において「ア」と答える生徒が増加していることからも、選択教科への学びの意欲が高まっている。