福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.136(H14/2002.7)-009/036page
情報活用研究チーム
生きる力を育てる教育の情報化
〜主体的に学び考え表現できる児童生徒をはぐくむ教脊用コンテンツとその活用化〜
1 はじめに
1999年12月、バーチャルエージェンシー「教育の情報化プロジェクト」報告において、「教育の情報化の必要性」が提言された。趣旨の一つが「各学校段階にわたり、すべての教科等の指導において、児童生徒がコンピュータ・情報通信ネットワーク等の情報手段を積極的に活用しながら、主体的に学び考え、自分の意見を積極的に主張して授業に参加できるような学習活動を充実すべきことが期待されている」というものである。
こうした国の各種のIT施策に対応し、県教育委員会は、平成13年度から平成15年度までの3年間の情報化施策の指針となる「教育の情報化推進プラン21」を策定し、着々と基盤整備が進められている状況である。2 研究チームの発足とテーマの設定
順調に整備されているハード面の基盤整備に対し、ソフト面の基盤整備については、「ふくしま教育情報データベース」において
・教育福島 ・教育年報 ・中高連携教材
・福島県教育関係法令 ・長期総合教育計画
・所報「窓」 ・福島県標準学力診断検査
・研究紀要 ・教科教材 ・郷土資料
・ふくしま文学のふる里100選 その他
(http://www.fks.ed.jp/DB/)といった散逸する様々な教育情報について、各分野ごとに整理・蓄積し、提供できる環境を整えてきているところであるが、授業等で利活用できる「教育用コンテンツ」の充実については、まだまだ課題の残るところである。
こうした背景をもとに、当センターでは今年度、「教育の情報化」に対応したソフト面の基盤整備と、授業で利活用できる「教育用コンテンツ」の開発及びその活用についての研究のため「情報活用研究チーム」を発足させ、研究テーマを以下のように設定した。
テーマ : 「生きる力を育てる教育の情報化」
〜主体的に学び考え表現できる児童生徒をはぐくむ教育用コンテンツとその活用〜3 研究の概要
今年度当初、「情報教育の実態調査」を実施した。集計結果から「授業で利活用できる教育1青報・教材の提供」についての要望が多数寄せられており、「教育用コンテンツ」の充実が重要な課題となっていることが十分把握できた。
この1年を通して推進する研究内容については、次のとおりとした。@ 「福島県の情報教育の実態等に関する調査」を実施する。
A 県や90市町村、図書館、博物館、美術館、まほろん、アクアマリンふくしま等々の関係機関と連携して写真や記録映画、歴史、伝承芸能、民謡、民話、伝説といった無形