福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.136(H14/2002.7)-013/036page
1.相談に生かす「保護者相談の7ステップ」
青山先生に日ごろの思いを聞いてもらい、母親はすっきりした表情で帰りました。しかし、あきら君を取り巻く状況は好転したでしょうか。
保護者との相談では、「問題探し」ではなく「解決策探し」に焦点を当てたいものです。あきら君がどのような姿になるとよいのか、そのために何をすればよいのかを具体的に保護者と教師が話し合います。
保護者と「解決策探し」の相談を行うための1つの方法として、ここでは「保護者相談の7ステップ」を紹介します。
保護者相談の7ステップ
ステップ1 合わせる
ステップ2 二ーズを確認する
ステップ3 ゴールを確認する
ステップ4 保護者を支える
ステップ5 リソースを見つける
ステップ6 例外を探す
ステップ7 行動指針を考える
ステップ1 合わせる → まずは、ペースを合わせましょう。 明るい感じで話をしているなら教師も明るく、静かに話しているなら教師も静かに応対して、保護者のぺースや雰囲気に合わせます。
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ステップ2 ニーズを確認する → 「何を問題とお感じですか?」 何を相談したいのかは、聞いてみなければ分かりません。この確認がないばかりに、話があちらこちらに飛んでしまい、焦点化されない相談になってしまうことがあります。何を問題と感じているのか、早い時点で尋ねることが大切になります。
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ステップ3 ゴールを確認する → 「どうなればいいですか?」 解決策に焦点を当てるためには、解決した状態を聞きます。できるだけ子供の具体的な姿で表現した方が、解決のイメージが持ちやすくなります。
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ステップ4 保護者を支える → 「ご家族は原因ではありません。」 子供のよりよき成長を一番願っているのは、保護者です。その保護者に元気を出してもらわなければなりません。保護者のこれまでの子育てを共感的に受け止め、一緒に考える基盤を作ることが大切です。
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ステップ5 リソースを見つける → 「お子さんのよさは何ですか?」 リソースとは、資源・資質・能力のことです。
子供自身が持っている可能性や周囲に有る支援力が含まれます。どんな小さなことでも構いません。リソースを探すことが、対応策を考える際に役立ちます。
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ステップ6 例外を探す → 「うまくいっていることは何ですか?」 問題だらけに見える子供の行動の中にも、実はうまくやれているときがあるのです。それが、例外です。例外が見つかったら、なぜうまくいったのか、どんな対応がよかったのかを探ります。
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ステップ7 行動指針を考える → 具体策を考えましょう。 子供への対応策を考えます。対応策は、すぐにでもできる小さなことにします。具体的な行動で示され、「しない」という否定形ではなく、「する」という肯定形の表現でなされることが大切です。そして、その対応策を行ってみてど