青 山 |
お母さん、お忙しいところをお越しいただいてありがとうございます。 |
母 親 |
こちらこそ、先日はお世話になりました。 |
青 山 |
あきら君は、給食当番のときおかずを上手に分けていましたよ。家庭での最近の様子はいかがですか。 |
母 親 |
それが、ちっともよくならないのです。
きのうも、……………。 |
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母親は、しばらく愚痴をこぼしました。青山先生は、母親の話を頷きながら聞いていました。
(※ ステップ1 合わせる) |
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ころ合いを見計らって、青山先生は、ロを開きました。 |
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青 山 |
あきら君のことを一生懸命に考えているのですね。ところで、お母さんは一番何を問題だとお感じですか。 |
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(※ ステップ2 ニーズを確認する) |
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母親は、一瞬話を止めて考えました。 |
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母 親 |
そうですね。あきらのだらしないところでしようか。 |
青 山 |
だらしないというと、具体的にはどんな行動でしょう。 |
母 親 |
宿題もやらずに、テレビばっかり見ているのです。宿題をやらないで寝てしまうこともしばしばです。それに、朝、起きるのも遅くて、何度声をかけても起きなくて困ってしまいます。 |
青 山 |
お母さん、1つにしぼって話をしてみましょうか。お母さんとしては、どちらがお困りですか。 |
母 親 |
言われないと宿題をやらないことです。 |
青 山 |
なるほど。宿題のことであきら君の行動がどうなればいいですか。 |
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(※ ステップ3 ゴールを確認する)
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母 親 |
ぐずぐすしないでやってほしいけれども。 |
青 山 |
ぐずぐずしないというと、具体的には。 |
母 親 |
帰ったらすぐに宿題を終わらせるといいですね。 |
青 山
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帰ってすぐに宿題を終わらせることが目標ですね。 |
母 親 |
私の育て方が悪いばかりに、ぐずぐずした子になってしまって……。先生にもご迷惑をおかけしてしまって申し訳ありません。 |
青 山 |
ご家族は原因ではありません。 |
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(※ステップ4 保護者を支える) |
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その時々であきら君の幸せを願って子育てをしてきたのでしょう。宿題は、学校の問題でもある訳ですから、あきら君にとってよい方法を一緒に考えましょう。
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母 親 |
ありがとうございます。そう言ってもらえると、なんだかほっとします。 |
青 山 |
ところで、あきら君のよさって何でしょうね。 |
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(※ステップ5 リソースを見つける) |