福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.136(H14/2002.7)-020/036page

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活動計画を立てた。

手立て@ 「自然との出会わせ方の工夫」
最初に、Y子の「廃品回収の手伝いをしている途中、どんぐり山の近くで栗をたくさん拾った。どんぐりは1つしか落ちてなかった。」という内容の作文を紹介し、「どんぐりはこれから落ちるのかな。」と問いかけると、「去年のだったら、皮がむけてるはず。ぼくが去年拾ったどんぐりは引き出しでそうなって(皮がむけて)たもの。」などの反応があり、どんぐり山へ確かめに行きたい気持ちが生まれた。

10月に入ってから、秋コーナーを設け、気付いた秋を自由に紹介してきた。その中から、自分の見つけた身近な秋を発表し合ったところ、特に、マラソン大会のとき、村の体育館の近くで拾ったどんぐりに話題が集中し、家で作ったどんぐり人形を紹介した児童もいた。

〈資料1〉 「あきコーナー」
あきコーナー

手立てA  「児童一人一人の思いをとらえる工夫」
北山の秋への興味・関心が高まり、全員が、カードに自分のしたいことを1枚以上書くことができた。書いた児童から順に黒板に貼り、最後にみんなでカードを分類・整理した。その内容は、次の通りである。

 ・どんぐり人形  ・どんぐりのやじろべえ  ・どんぐりごま  ・どんぐりだんご  ・どんぐりのネックレス  ・くりひろい  ・落ち葉で何か作る  ・リース  ・まとあて

〈資料2> 「自分のカードを貼る児童」    「整理されたカード」
自分のカードを貼る児童   整理されたカード

こうしてできた活動計画から3つのグループに分かれ探検に出かけることになった。
探検場所は、どのグループも、したいことの材料が全部ありそうな「どんぐり山」に決まった。

[検証授業2]

探検活動を行った後、1年生を招待して、見つけた北山の秋を発表する会「きた山あきワールド」(名前も自分たちで決めた。)を行うことになった。探検で集めた材料をもとに、作る活動に没頭しているグループ、足りない材料を集めにまたどんぐり山へ出かけるグループ。休み時間は外遊びが多く、帰宅後はテレビゲームに夢中だった男子のグループが、昼休みもどんぐり人形作りを楽しんでいた。活動を続けるうちに児童の思いはどんどんふくらみ、お店を開きたいということになった。招待する人も、1年生だけでなく、先生方にも来てほしいということになり、教師の意図していた発表会とは違う「きた山あきワールド」となった。

「きた山あきワールド」は、児童の進行で行い、始めの言葉のあと、1年生が音楽の授業で歌っている「たきび」をみんなで歌って、見つ


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