福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.137(H14/2002.11)-024/036page
(3) 子供が主体的に地域にかかわっていく教育活動の実践
@ 子供が主体的に地域にかかわっていく教師の支援の工夫
ア.子供が主体的に活動できるようにするための単元計画
子供たちが学習を進めていく上で、ボランティアティーチャーや施設の人たちと何度も繰り返し交流していくこと(体験)を通すことで、自分の課題、追究方法を振り返り、修正できるようにした。イ.子供たちの主体的な活動を促す支援の工夫自分の課題を追究していくにあたって、ボランティアティーチャーの方々に積極的に働きかけることができるように支援してきた。
〈FAXを通して、ボランティアティーチャーと連絡を取り合う子供たち>
A 子供が主体的に地域とかかわっていく教育活動の実践
子供たちの心のバリアを取り除くためには、机上だけで考えていくのではなくて、子供たちの要求に応じて、何回も老人や障害者との交流を図っていけるよう支援してきた。その際、自分たちの思いだけで交流していくのではなく、施設のボランティアティーチャーの方と絶えず子供たちが連絡を取り合いながら、活動を進めることができるように配慮してきた。
〈ボランティアティーチャーとのやりとり〉
C:一緒にドッジボールをしたいんですけれども、じゃんけんは、分かりますか。
VT:誰かが補助にまわると分かるわね。
C:一緒に料理をしたいのですけれども、材料を一緒に買いに行くことはできますか。
VT:お金を数えられない人が多いけれども、一緒になら大丈夫だと思うわ。
〈交流を通しての子供たちの感想〉
○ 更生園との交流を通してのMさんの心の変容
〈更生園での初めての交流〉
最初わたしは、更生園の人たちと話をしたりするのなんか、かんたんだと思っていたけど、こわくて全然できなかった。逆にわたしは、障害者の人をさけているような気がします。 〈2回目の交流〉
一番最初に会ったときは、自分からさけていたような気がしました。でも、2回目に会ったときは、1回目よりは、だいぶ話もできたけれど、やっぱり少し、ドキドキしてちょっと離れるときもあります。