福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.138(H15/2003.2)-010/036page

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情報活用研究チーム


生きる力を育てる教育の情報化

〜主体的に学び考え表現できる児童生徒をはぐくむ教脊用コンテンツとその活用化〜

1 研究の趣旨

「教育の情報化」は我が国における喫緊の課題とされ、学習指導要領にも情報教育が重要な領域として位置づけられている。本県においても「教育の情報化推進プラン21」が策定され、うつくしま教育ネットワーク等によりハード面の整備は進められているが、「授業で利用できる教育用コンテンツの整備」「コンピュー夕を活用した指導資料・活用事例の充実」等のソフト面の整備・充実が課題とされている。このような課題に対応するため、教育センターでは県内の学校を対象に「教育の情報化」の実態把握を行い、授業で利用できる教育用コンテンツの開発とその活用に関する研究に取り組んだ。

2 研究の概要

「福島県の情報教育の実態等に関する調査」の結果から、校種を問わず「総合的な学習の時間でのコンピュータやイン夕ーネッ卜の活用事例」「教科におけるコンピュー夕、イン夕ーネッ卜活用事例」に対する二ーズが高く、高等学校では、新教科「情報」を実施するための情報が必要とされていることが明らかになった。この調査結果を受けて、「地域コンテンツの開発」「教材レシピの開発」「新教科『情報』に関する実態調査」の3つの柱で研究に取り組んだ。

(1) 地域コンテンツの開発
調べ学習や授業等で利用できる地域素材への二ーズが高いことから、県や市町村および博物館等の関係機関に資料提供を依頼し、写真や記録映画、紹介ビデオなど本県独自の地域素材を収集した。

教育用コンテンツ開発における関係機関との連携と成果物について
教育用コンテンツ開発における関係機関との連携と成果物について

その結果、県内の諸機関および90市町村の行政・教育機関、教育関係者などから、テキスト8,000頁、写真類35,000枚、ビデオ類4,400分の膨大な地域素材が収集できた。内容は多岐に及び、市町村要覧をはじめさまざまな資料が提供された。さらに、地域素材を画像や動画等のデジタル素材に加工するとともにネットワークで利用しやすい形式に編集し、地域コンテンツとして「ふくしま教育情報データベース」に蓄積し、随時公開することとした。

ふくしま教育情報データベース


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