福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.138(H15/2003.2)-026/036page

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のでは活用してもらいにくい。児童が楽につかえるように自動実行にしたいと考えた。そこで、オートランの方法について教えていただいた。オートランの方法は様々あるが、今回のソフト作成に当たってはBrowsexe.exeという自動実行プログラムを使用した。詳しくは、教育センター所報「窓」No.136情報教育チームのぺージで紹介されている。

こうして、講座でのご指導により教材を作成することができた。

 

V 教材の活用について

(1) 児童に活用してもらう

できた教材ソフトを実際に児童に活用してもらった。児童は思い思いのぺージを開き様々なヒントを得ていた。初めて目にするため興味津々で、なかなか表現活動に入らないといった課題も見えた。「適切な活用方法」を指導していく必要があると感じた。児童の使用後の感想を聞いてみると、
「いろいろな絵があって参考になる」
「やった事があるものがあった」
「使ってみたいことが見つかった」
「いろいろなぺージがあっておもしろい」
といった内容が多かった。

(2) 校内研修のパソコン実技講習

本校で行われた校内研修でのパソコンの実技研修会で、作成した教材ソフトを先生方に紹介する機会をいただいた。オー卜ランにしたことで難しい操作や初めの設定、準備が不要であるので、その点も好評であった。先生方にも活用していただき、感想や成果並びに改善点などのご意見をいただけるようにお願いをしているところである。

 

W 研究の成果と今後の課題

1 研究の成果について

今回受講した情報教育研修講座での、実習を通して得た成果や課題は次の通りである。

(1) 成果

○ この個別支援型の教材ソフトを作成したことで、改めて「絵に表す」指導の在り方を振り返ることができた。
○ PowerPointは様々な機能を目的によって使い分けることで、学習や授業の様々な場面で活用していけることがわかった。
○ オー卜ランの機能は簡単な操作で行えることがわかった。今後、児童に提示したり配布したりする際に活用していきたい。
○ 児童の楽しみながら表現のヒントを探し、絵に生かしていく姿を見ることができた。
○ 簡単な操作での使用を考えてきたことで、提示する先生方にも、気軽に活用していただけるものとなった。

(2) 今後の課題

○ 使用上の配慮が必要であり、児童が絵と向き合う妨げにならないように使用していく必要がある。
○ 様々な児童の想いに対応していくためにも今後の内容改善・更新が必要である。

 

V 終わりに

情報教育研修講座は年3回の講座であった。有意義な機会であった。計画から作成、発表まで一人一人の考えを生かし、実現に向けて援助していただける機会というのはそうあるものではない。ぜひ多くの先生方に体験していただきたい。また、私自身参加したい講座である。


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